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11/27グループレッスンレポート「ATの原理」「タンギング」

11月2回目のグループレッスンのレポートです!

ATグループは「AT(アレクサンダーテクニーク)の原理」です。アレクサンダーテクニークの発祥とアレクサンダーさんが発見した原理をレクチャーしました。

原理については今も議論されていて、様々に解釈されているものもあります。いまだに原理について議論されているのは、言葉がシンプルで色々な解釈ができるのと、一瞬で理解できるほど簡単ではないのと、奥深いからだと思っています。私もATに出会って干支が1回りするくらいですが、いまだにしょっちゅう「?」に戻っています。今の理解でお話ししましたが、また捉え方が変化してくるかもしれません。

ATを使っての動きの探究では「ランニング」をやりました。

走っていると肩が凝ってくる、足と上半身が繋がらないというお話しでしたが、腕の仕組みや動きで起こる身体の変化などをお伝えし(この他色々やってますが)走ってもらったところ、動きが変化し体感も変化されていました。

次回12月は11月の復習と日常にAT使うヒントをお話します。また、ATを使ったり知識を得た結果何が起こったかをシェアしたり、疑問質問などもお受けしたいと思います。(2回でスッキリ分かるものではありませんので、今後も時々原理について考える機会を作りたいと思います)




クラリネットグループは「タンギング」でした。

同じ音が連続するタンギングや、音を短く切るもの、跳躍でのタンギングなどをそれぞれ練習しました。

今回も「倍音練習」が登場です。タンギングで音が潰れる、詰まる、リードミス、音が汚い、段々質が悪化するなどは倍音が思い通りに出せるようになると解決することがとても多いです。

タンギングは、簡単にいうと「舌を使う」という動きが加わるだけですが、それと同時に無意識に歯の押さえが甘くなったり、タンギングで加わる息圧に口周りの筋肉が頑張りすぎたり、息が弱まったりと、邪魔するオマケが付いてきやすいのです。

それに気付き改善できるのが倍音を出す練習です。タンギング=舌で、舌をあーでもないこーでもないとこねくり回すよりも、倍音を練習した方が解決することが多々あります。

また、身体の使い方や考え方も大きく影響します。空間の捉え方を変えただけで必要な息が出せるようになったり、正解を探すより自分のやり方を信頼するだけで力強くなったりと、色々な変化が起こりました。

あとショックだったのは、部活指導に行っている方がお話ししてくださったコロナ禍の影響です。コロナ禍の影響が演奏にまで出ているということ。タンギングが今まででは考えられないほど出来なくなっているそうです。

マスクで呼吸が抑制され、話したり声出しの機会が減ったり合唱やリコーダーを練習しないことで肺や舌を使う機会が減り、タンギングに影響が出ているということではないかと思います。

指導に悩まれて相談してくださいましたが、ここまで影響が来ているのか・・・と私もショックでした。これから生活が戻れば前の状況になるのかもしれませんが、成長期の子が数年抑圧された代償はどれだけのものかと思います。

これまでも虐待などで局所的には起こっていたのかもしれませんが、大多数の子供がこのようにされているのは歴史上ないのではと思います。

本当にやり切れませんが、今後はタンギング以前の「呼吸」「話す」まで戻って指導していく必要があるのではないかとアドバイスさせていただきました。

グループレッスンでは楽器を練習することだけでなく、指導や普段の身体の使い方や考え方のご相談に発展することもあります。楽団でのお悩みの相談も多いです。

私からのアドバイスもありますが、参加者の方の経験談が転換のきっかけになることもあります。フッと話したくなったら、お話をシェアするだけでどなたかの力になるかもしれません。

また「今日は楽器より相談したいな〜報告したいな〜皆のお話し聞きたいな〜」というのでも参加してみてください。もちろん楽器が上手くなってもらいたいのですが、帰るときに足取りが軽くなっていると良いなと思っています。


12月は各日1名入れます。

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