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エチュードチャレンジ!グループレッスンVol.1レポート

昨日、1回目の対面グループレッスンが終了しました。エチュードのグループレッスンは、これまでのグループレッスンの応用という形で始めました。

第1回目はローズ32エチュード1番からのスタートです。今後はローズだけでなく、ランスロのエチュードなどで、年数回開催する予定です。

まず最初に、今回結構ショックだったのが、これが全く伝わっていなかったこと。(実際のHPの文言です)

伝わらなくて普通、繰り返し伝えるのが普通と思っているのですが、今回は参加者さんの思い込みというか、バイアスのかかり具合が予想の斜め上だったのでちょっと驚いてしまいました・・・

「自分なり」で「完璧」「上手」に吹かなくていいと2回も書いているのに、インスタライブでも絶対できるようにしてきて!と一言も言っていないのに、普段のレッスンもそういうスタンスなのに、全員が

「完璧に上手に吹かなくてはいけない」
「インスタライブで聞いたことは出来てないとダメ」
「吹けてないからどうしよう、気が重い」

という思い込みで来られていたので「え!?私が悪かったのかな・・なんかプレッシャーかけてた?」と思いました。「完璧に上手」が「自分なり」だったのかな・・謎です。

・・・ということで、これから参加する方はHPの文言「上手に完璧に吹けなくても大丈夫」を"まともに信じて"ご参加ください!そもそも完璧で上手、ってどういう状態?教えてほしいです笑 

さて、驚きの発散から始まってしまいましたが、レポートしたいと思います。

今回はインスタライブで練習のコツや要点をお話ししていたので、練習していて難しかったところなどをお尋ねしました。テンポ感やリズムの取り方、装飾の入れ方などが難しかったというお話が出ました。

そして個人レッスンです。お一人15〜20分ぐらい、ご希望の箇所の練習をしました。

方向性のない音とある音を実演しています

共通していたのは、身体の状態でテンポ感や音楽の乗り方が変わってくること。見事に連動していてやはり身体って大事だなと思いました。あとは「今この瞬間にいる」と「流れに乗る」と「音の方向性」のバランスがキモだと思いました。

そして何より大事なのは
「主体的に吹く」「どんな演奏をしたいのか決める」でしたね。

これがあって初めて、何をどう練習をしたらいいのかが決まります。そしてそれに沿って練習、という順番です。

この順番が逆の方や、主体的が抜けてる方や、手順を踏まずに一気に仕上げようとしている方が多かったです。

順番に、手順を踏むことが大事なんです。(ATではミーンズウェアバイと言います)出来ない時は、取り組む順番が理にかなっていない、手順を端折って一気にやろうとしている、やっている内容がズレていることがほとんどなんです。

順番を考え、手順を面倒がらずに踏んでいくと、全てが整理されて事がスムーズに進みます。つまづいても、前の手順に戻ったり、自分のキャパに合うものに変えたりと、調整していくとまた流れが戻ってきます。


一人ずつの練習の後は、リレー演奏です。

8小節ずつ交代でリレー


受け渡し練習が必要な部分を全員で練習してからリレー演奏しました。

1回目は良くも悪くも他の人に合わせる演奏でした。テンポも安全を考えすぎたのか流れが悪く、息が続かなかったり吹いていると疲れてくる方が出てきました。

2回目はテンポを相談し直し、一人一人が主体性を持って演奏しました。すると1回目の流れの悪さが完全に消え去り、とても気持ちの良い演奏になりました。

主体性を持つことで変わるのは、アンサンブルのグループでも実感しましたが、今回もとても生き生きとした演奏になったので、やはり何よりも大事だなと思いました。

「合わせないといけないから邪魔しないように吹かなきゃ」は逆効果、主体性を持つ=わがまま、自分勝手、音楽を無視、共演者を無視ではありません。

主体性は音楽を動かす一番最初の原動力なのです。それは団体でも同じです。主体性を持つと演奏がどう変わるのか、本当に皆体験してほしいです。

グループレッスンやご自身のコミュニティで試していただけると、もっともっと演奏が楽しくなるのではと思いました。

2回目が11/20にあります。興味のある方は是非ご参加ください。今のところ2名入れます。

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