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CLOUD INITIATIVE(全国中小企業クラウド実践大賞)にエントリーしてみることにしました。〜クラウド働き方改革のススメ7〜

CLOUD INITIATIVE(全国中小企業クラウド実践大賞)地方大会へのエントリーに際して、会社のクラウド化の取り組みの変遷をリスト化したので、せっかくなので公開してみたいと思います。

コストと速度を求めた結果、オールクラウドという訳ではないのと、無名かつ業績が良い訳でもないのをどう評価されるか謎ですが、他の会社さんと比べてどれくらいの進度なのか知りたいというのが、一番の参加理由です。また地方大会ではいろんな企業の方と情報共有できたらうれしいです。

2020/11/18に行われたクラウド実践大賞岡山大会で登壇した時の動画がアップされていました。フジイ印刷は奨励賞でしたが、伝えたいことはお伝えできたと思います。 https://youtu.be/nb1VmBIkFuw?t=6388

全体をまとめたフローはこちら。詳細は過去のマガジンをご参照ください。

フジイ印刷クラウド働き方改革フロー

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弊社は、創業70年の企業や団体、個人の事務印刷や商業印刷を中心に、小ロットに強みを持つ印刷会社です。特に7年前からより小ロット多品種に対応するデジタルオンデマンド印刷の設備を導入し、年々小口化する需要に応えてきました。

弊社では、少人数の会社であることを最大限に活かし、可能な限り無料のサービスやiOSの標準機能、中古端末を使ってコストを抑えながら、事務印刷がクラウドやシステムによって無くなっていくという問題を、クラウド化を率先して自社で行うことで、会社の将来を検証することを目標として取り組んできました。

達成目標は「事務ゼロ」(事務職をゼロ人にする)ことで、使用した機能等は下記の通りです。

・基幹業務(顧客管理、販売管理、生産管理、仕入管理、請求入金管理)のタブレット化+フリーアドレス化(FileMaker、iPad)2015年導入※正確にはServer+グローバルIP
・休日管理、社内連絡のタブレット化(Googleカレンダー、ハングアウト)
・製品データベースのリモート操作(FileBlog)2016年※正確にはServer+グローバルIP
・会計、給与、社会保険書類作成、マイナンバー管理のクラウド化導入(A-SAAS)2016年
・クラウド会計への遠隔記帳代行導入(証拠書類はBOX管理、メッセージはハングアウト)2017年
・消耗品のタブレット発注(たのめーる法人サイト)2018年
・固定電話のクラウドPBX化(MOT/TEL)2018年
・事務、営業用PCのゼロ化(Googleドメイン、gmaiとiPadでの独自アドレスメール受信、クラウドプリンター)2019年
・クラウドFAX導入(MOT/FAX)2019年
・サーバーレスwebサイトへ移行とブログ連携埋込(studio、Googleドメイン、note)
・自社電子カタログ公開(actibook)2019年
・仕入業務の外部リモート化(FileMaker+BOX、記帳代行社ネットリンクスと請求書、納品書の基幹業務システム共有による照合と支払い登録)2019年
・校正業務のタブレット化(iPad+apple pencil+PDF expert+Googleドライブ+FileBlog)2020年、将来的に校正業務を障害者支援施設に委託可能
・銀行ファームバンクデータの日時エキスパートの自動化(外部RPA)ネットリンクス経由で2020年9月より
・ロボットによる窓口遠隔監視(ロボホンの留守番サービス)とiPhone呼び出し内線(MOT/TEL)2020年、将来的にロボホンによる遠隔受付も可能
・電話受付担当の廃止(MOT自動音声案内+バルテック電話秘書代行)2020年10月予定"

2022年に事務職社員が65歳になりますが、2020年中に全ての事務業務はやらなくても良くなる目処はつきました。
2017年から事業で将来性のないものを積極的に受注しなくなり、仕事が整理されて残業はゼロになりました。また新事業のアイデアミーティングを毎日40分取っています。

逆説的ですが、小規模の会社だったおかげでかなり費用を抑えて、様々な取り組みが出来ました。
5年のうちに営業は社長を含め3人から2人に減りましたが、クラウド化のおかげで以前よりスピーディーに見積りや原稿のやり取りが可能な、元々あった小回りの効く強みが強化されたと思います。

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今後はクラウド化×アナログツールによる創造性の向上を目指していきます。



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