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2016年8月4日 旅36日目 イースター島(2日目):ついにモアイと対面!

 今日と明日はイースター島内のツアー。

 今日は昼食時間をはさんで、午前と午後にそれぞれ予定が入っている。

 午前、午後ともに3か所ずつの観光。

 午前中の1か所めのOrongoは、島の権力者を決めるために、各部族の代表が鳥の卵を近くの小島まで獲りに行く競争をしたという伝統行事の足跡が残っている場所だった。

真ん中にみえるいちばん大きな島が目的の島。


こういう砦みたいな建物のなかで、各部族の代表の活躍を見守っていたらしいです。


 「鳥人間コンテスト」とはいっても、それが行われるようになった背景には、島の人口増による食糧不足と、モアイの大型化による負担、そして、部族間の「モアイ倒し戦争」というのがあって、争いをおさめるために、そんな競争で指導者を決めるようになったそうだ。

「モアイ倒し戦争」なんていうと、なんだか棒倒しみたいなのだが、これはかなり苛酷な戦争で、一時は2万人以上いた島の人口が、500人くらいまで減ってしまったいた、ともいわれている。

 ちなみに、モアイが西欧社会に知られ、評価されるようになったときには、すべてのモアイ像は倒れていたらしい。

 その後、大きなカルデラや、Vinapuというところで、倒されたままのモアイ像と祭壇をみて、午前中は終了。このVinapuのモアイは、他の場所にすでに倒れている状態から起こされたモアイがたくさんあるということで、発見されたときの様子のままにしておくことで差別化を試みるのと、平和へのメッセージとするということで、こうして倒されたままになっているとのことだった。

 昼食は海の近くのレストランで海老のカレーやリゾット、豚のリブステーキなどをみんなで食べた。大変美味しかったのだが、全員分で1万円を超えてしまい、イーズター島の物価の高さを思い知らされることに。この島までさまざまな物資を送るためのコストを考えたら、仕方がないのだけれど。

 それでも多くの人が、この島に住んだり、観光に来たりしているのだ。

 というか、その「不便さ」や「別世界のような感じ」こそが、この島のセールスポイントでもあるのだよなあ。

 午後からのツアーは、モアイの髪に使われていた採石場に行ったあと、お待ちかねの「立ったモアイ像」へ。

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