2016年7月28日 旅29日目 キト(エクアドル)〜ガラパゴス(1日目):「ガラパゴス化」のはじまり
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2016年7月28日 旅29日目 キト(エクアドル)〜ガラパゴス(1日目):「ガラパゴス化」のはじまり

fujipon

 4時にベッドから身体を引きはがすようにして起床。

 眠い、とにかく眠い。

 2日連続の4時起きはこたえる。

 それでも、なんとか飛行機に乗らなければどうしようもないので、迎えにきてくれた車に乗って、またキト空港へ。4時間ぶりだな、キト空港。

 車のなかで少しウトウトしていたら、すぐに到着してしまった

 7時の便で、ガラパゴスのバルトラ空港へ。

 この飛行機は40分飛んだところでグアヤキル空港に降り、50分機内待機(その間に乗客の乗降あり)ののち、グアヤキルからバルトラ空港まで90分飛ぶというフライトスケジュールで、眠いのになかなかまとまった睡眠がとれない。

 機内待機時間には、寝不足と疲れで不機嫌な次男が機内を練り歩き、ようやく捕まえると放してくれと大騒ぎしていたし。

 それでも、10時近くに、ガラパゴスのバルトラ空港に到着したときには、ここがあのガラパゴスか……とけっこう感動した。

 というか、このバルトラ空港、狭い滑走路の外にはゴツゴツとした未舗装の地面が広がっており、もし着陸に失敗したらとんでもないことになりそうな気がする。安全対策的に、これで良いのだろうか。

 はじめて訪れたガラパゴスは、とにかく風が強かった。あごひもをつけていても、帽子が飛ばされそうなほど。

 椎名誠さんが、パタゴニアを「とにかく風が強いところ」だと書いていたのを思い出しながら、滑走路から空港のロビーまで歩いていた。

 辺境というのは、風が強いものなのかもしれない。

 もっとも、辺境といっても、ガラパゴスは赤道付近にあって、パタゴニアは南極に近いところにあるのだか。

 空港で入島手続き。大人ひとり100ドル(米ドル)、子ども50ドルの入島税が必要。植物や動物についての検疫がかなり厳しいと聞いていたけれど、それはあまり他所と変わらなかった気がする。

 そこからバスに乗り換えて港へ。

 今回のガラパゴスの旅は、レジェンド号というクルーズ船に乗るのだ。

 それなりに大きな船なので、港に直接は接岸できないということで、港からモーターボートでピストン輸送され、沖に停泊しているレジェンド号へ。

 100人くらいの乗客が収容できる、ガラパゴスツアーのなかではかなり大きく、新しい船だ。Wi-Fiも装備されているのではないかと期待していたのだが、人工衛星経由なのか、船内ではネット10分間で150ドル、ロビーで申し込みが必要、と書かれていて、そんなのビル・ゲイツでもなければ使えないよなあ、とぼやくしかない。福井と菅野先発の広島対巨人の経過も、3回表まで1−0でカープリードのところでストップ。ガラパゴスを出るときには、カープが首位陥落……するほど長く居るわけではないのだが。

 都知事選の結果も、終わって何日か経ってからしかわからないのだな。もっとも、都民じゃないし、何かが変わる選挙にはなりそうもない。

 ようやく船にたどり着いて、2時間睡眠が2日間続いているわれわれとしては、とにかく一眠りしたい状況なのだが、すぐに昼食の時間になり、その後、船内でのスケジュールの説明会。今回は70人くらいのツアーなのだけれど、一度に70人で行動はできないので、4つのグループに分けられ、グループ単位で行動することになるそうだ。なんか修学旅行みたい。説明会も英語グループとスペイン語グループに分けられており、僕たちは英語グループ。とはいえ、細かいところは全く分からないので、添乗員さん頼りになってしまう。言葉がわからないミーティングに1時間以上も寝不足で参加するのはつらい。当直明けに研究会で難しい講演を聞いているときのようだ。

 さあ、これでようやく眠れる……というわけでもなく、16時過ぎから、最初のツアーがはじまった。

 同じグループには、スイスやオーストラリア、香港、オランダから来た人がいて、比較的遠いところからの旅行客ばかりだった。たぶん、意図的にそういう編成にされていたのだろう。

 添乗員さんによると、アメリカから来る人がいちばん多くて、日本人はほとんどいない、とのことなので、アメリカからの団体客は別のグループにされていて、南米のスペイン語グループもあるようだ。

 われわれは、いわば、その他の国軍団、といったところか。

 ほとんどの人が自然を愛している真面目な人のようで、インドアと本とテレビゲームをこよなく愛する僕としては、やや肩身が狭い。まあ、それは家族内で、すでにそうなのだが。

 レジェンド号では、1日に2回、午前(だいたい8時くらいから2〜3時間)と午後(16時くらいから2〜3時間)のガラパゴスの島々でのツアーが組まれていて、沖に停泊した船から、エンジン付きのゴムボートに乗って島に上陸し、島内を歩いたり、海岸でシュノーケリング(希望者はダイビングができる場所もある)をしたりする。上陸するだけでなく、ゴムボートで島の周囲をまわりながら、動物や植物、景観をみるツアーもある。


 初日の午後のツアーは、サンタクルス島の北側の海岸、ブラックトータルコーブをエンジン付きゴムボートに乗ったまま遊覧。

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40代半ばの中年男性が家族とプチ世界一周に出てみた記録です。何かのアクシデントで死んだら、「無職」って報道されるのか……

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fujipon
『琥珀色の戯言』http://d.hatena.ne.jp/fujipon と『いつか電池がきれるまで』http://fujipon.hatenablog.com というブログをやっている、「何者にもなれない医療関係者」です。