2016年7月31日 旅32日目 ガラパゴス(4日目):海イグアナの大量死を目の当たりにして、「環境保護」についてあらためて考えた。
ガラパゴス4日め。
朝のツアーは海イグアナが多数棲息するというフェルナンディナ島に上陸したのだが、島内には魚が腐ったような臭いが充満している。
しばらく島内を歩いていると、その理由が分かった。
あちこちに、海イグアナの死骸が散乱しているのだ。
ガイドさんによると、去年は異常な暑さだったため、海イグアナの餌となる海藻が育たず、この島の海イグアナの40%が死んでしまったのだとか。
ガラパゴスの自然保護のルールでは、人間が餌を与えることはできず、死骸を片づけるわけにもいかない。
「自然のまま」にしているがために、結果的にこういう状況になっているわけだ。
自然を自然のままにしておくというのは、「人間による破壊から自然を守る」という綺麗事ばかりではないのだ。
海イグアナの雄は競争が激しく、80%が自分の子どもを残せずに死んでいくらしい。遺伝子を残せるのは20%のエリートだけ。
こんなにみんなで寄り集まって、何を思う、海イグアナたちよ。
正直、こういう海イグアナのコロニーも3つくらい見ると、デジカメでもシャッターを切るのがめんどくさくなってしまう。
最初に見たものが、いちばんうまく写真が撮れる、というわけでもないのだけれど。
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