2016年7月19日 旅20日目 デンバー〜ダラス〜カルガリー:カナダで大橋巨泉さんの訃報を知った
4時起きで、デンバー空港へ。
6時発の飛行機で2時間かけてダラス空港へ。
そこからさらに3時間かけてカナダのカルガリー空港へ。
と書くとアッサリ飛行機の移動しただけのような感じだが、最初に機内での受け渡し時に隣の席の人に向けて少し水をこぼしてしまったのがケチのつけはじめ。
迷惑をかけてしまうとその場に居づらくなるのだが、飛行機の中だと逃げるわけにもいかず、ひたすら気まずい時間を過ごすことになってしまった。
一度そういうことがあると、とにかくもうやらかさないように、と緊張してしまい、飛行機に酔うは動きがぎこちなくなって物を落とすわ、完全に悪循環に陥った。
仕方ないので眠って機内をやり過ごそうと思いきや、もうすぐ2歳の次男が前の席を蹴ったり、隣の人を叩こうとしたり。
なぜ、こんな面倒な時期に、長い旅行に連れていくことになってしまったのか……
先送りしたくない理由は、あるのだけれど。
カルガリーに着陸する直前に、長男が次男に噛みつかれ、腕が腫れて号泣。
まさに踏んだり蹴ったりで、飛行機がトラウマになりそうだ。
周りには迷惑をかけまくってしまった。
カルガリー空港から、レンタカーでレイク・ルイーズへ。
途中、カルガリーで中国系の大きなスーパーマーケットに寄った。
僕は10年ぶり2回目のカナダなのだが、人口が少ないにもかかわらず、アメリカよりも食事の選択肢は広かった記憶がある。
前回は僕たちにとっても大盤振る舞いの旅行だったし、二人だけだった、というのはあるのだけれど。
スーパーマーケットでの買い物の待ち時間に、村上春樹の『風の歌を聴け』を久々に読んだ。
村上春樹をアメリカで読む、ということを少し楽しみにしていたのだが、結局、カナダの中国系のスーパーマーケットの駐車場で読むことになるとは。
でも、これはこれで、けっこうハマっているような気がする。
『風の歌を聴け』は、相変わらず、何かが起こりそうで起こらない小説だった。
これで終わっていたほうが、「僕」も「鼠」も幸せだったのかもしれない。
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