印刷物をご発注の際は〇〇がポイントです
いざ印刷物を発注しようとした時に、「ん?あれれ?このままのデータでは印刷できないの?」という感じで「データ入稿に戸惑った」なんて経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
分かります。日常から印刷物に密接に関わっていないと難しいですよね。私も最初はわからないことだらけでした。
新人だからこそ
私事ではありますが、ちょうど今日でフジプラスコンタクトセンターに仲間入りして1年となりました、よんです。
敬語もおぼつかず印刷の知識なんて全くないド素人な私でしたが、この1年間偉大な先輩方から、印刷のアレコレやコンタクトセンターでの対応などを学ばせていただき、何とかくらいついている毎日です。
フジプラスは様々なプロダクトをつくる印刷のプロ集団ですので、印刷のことならおまかせあれ!なのですが、その中で私は前述のとおりまだまだ学び盛りです。
そんな私だからこそ、皆様の「わからない」に共感できる存在として、これからも奥が深~い印刷についての情報をお伝え出来たらと思います。
そこで今回は、これってどうなっているの?となりがちな「データ入稿」の注意点をお伝えしようと思います。
塗り足しってなあに?
「仕上がりサイズに合わせてデータを作成したのに、塗り足しがないと言われてしまった!」なんてことはありませんか?
塗り足し…聞きなれない言葉ですよね。
塗り足しとは断裁工程を考慮し、デザインの背景などを仕上がりサイズより少し大き目に「はみ出して」作った部分の事です。フチなし印刷(紙の端まで色を印刷したい場合)には、この塗り足しが必ず必要となります。
通常の印刷では、実際の仕上がりサイズの用紙に印刷しているのではなく、仕上がりサイズより大きな紙に印刷した後で、「断裁」という作業を行って仕上がりサイズに切揃えています。
そのため、断裁時の微妙なズレやデータの微妙なズレによって、デザインの上下左右に白い隙間ができてしまう場合があります。
これを事前に防ぐために、塗り足しを作る必要があるのです。
一般的には、塗り足しは上下左右3㎜ずつつけていただくことが多いです。例えばA4サイズ(210×297㎜)に仕上げたい場合、塗り足しをつけたデータサイズは216×303㎜になります。
カラーモードとは?
「デザインデータはCMYKで作成ください」と言われ、「んん?」となった方もいらっしゃると思います。
それは二つのカラーモードがあるからなのです。「RGB」「CMYK」という単語を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
CMYK
CMYKは色の三原色と呼ばれるCyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key plate(キープレート)の頭文字を組み合わせたもので、これらを混ぜ合わせることにより色を表現しています。すべてが重なる部分は「黒」になり、それを減法混色といいます。
理論上ではCMYによって全ての色を表現できますが、実際にはCMYのインキだけできれいな黒色を再現するのが難しいので、黒色インキを足して「CMYK」と言われます。
CMYKは印刷物で色を表現する際に使われます。
通常のカラー印刷はCMYKで表現できるものの、金色や銀色などは出すことができず、表現の幅に限界があります。そのため、「特色」と呼ばれる色を追加して近づけていきますが、全ての色を完璧に表現ができる訳ではない点に注意が必要です。
RGB
RGBとは、光の三原色とよばれるRed(レッド)、Green(グリーン)、Blue(ブルー)を混ぜ合わせることにより色を表現しています。CMYKとは異なり、混ぜれば混ぜるほど明るくなり「白」に近づく、これを加法混色といいます。
テレビやパソコンのディスプレイはRGBで表現されています。
RGBはCMYKに比べると、色を表現できる範囲が広いです。前述のとおり、CMYKで表現できる色には限りがあるので、印刷するとRGBでしか表現できない鮮やかな色はくすんだ色に置き換えられてしまう場合があります。ディスプレイで見るデザインと実際に印刷したデザインでは、色に違いが生まれ異なる印象になるということです。
なので、印刷する際には、CMYKにデータを変換する必要があるのです。
そんなこと言われたって、RGBで作成したこの色にこだわりがあるんだ!という方必見!
「クリエイターズプリントステーション」では色の再現性を高めた「6色印刷」というサービスを展開しています。6色印刷では、従来の印刷に使用されるCMYKの4色に「ビビッドピンク」「ビビッドグリーン」のインキをプラスすることで、より色彩豊かな印刷を実現いたします。
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