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「みんなの山」でありたい

先日、神武寺にて第7回目のジュニアトレイルを開催した。秋に行っている駅伝と合わせれば10回開催したこととなる。


開催時期もそれぞれ固定しているので、ある程度認知されつつはあるものの、トレイルランの大会を行うにあたって(何事もだけど!)、色々なご意見をいただくことはあるし、前日にマーキングをしているのだけど、幾つかのマーキングは外され、谷底に捨てられていることもある。

大前提として、会場である神武寺から許可をいただき開催している。大会の実施に関係なく逗子市内のトレイルを整備したり、学校で授業をさせていただいたりと、ジュニアトレイルランはレースのためのレースではない。

が、しかし、トレイルランを好きでない人やそういった活動を知らない人からすれば残念だけど「そんなもの知ったこっちゃない」し、「だからどうした」という思いの方もいるだろう。


強い言葉や汚い言葉を誰かにぶつけることは僕は好きでなはい。言われて嬉しいものではないし、言った方もいい気がしないとあとで思うはずだ。納得できる意見であれば、改善に向け対策をするし、一般の方の通行への配慮とマンパワーは随分と割いている。それもあって通行に関するご意見はしばらく前から受けることも無くなった。

僕らだけのフィールドではないし、大会をする日にも休日を楽しむためにトレイルにやってくる人はたくさんいる。そういった方に気持ちよく応援していただけたら最高だし、嫌な思いさせることなく通っていただけるように心を砕いている。なお、この部分は各所で誘導してくれる大会ボランティアのみんなの力が本当に大きい。彼らが気持ちよく挨拶してくれるから平和裡にことが進むのだ。


そんなこんなで、出来る限りのことをしているが、それでも限界はある。

コースマーキングを以前は土曜の午前に実施していた。大会早朝にコースを回ると矢印がないことが続いたので、昨年は土曜の午後〜日暮れにかけて行ってみた。しかし、それでも翌朝早く行くと谷底に捨てられた幾つかの矢印…。こうなるとキャンプするしかないか?なんて気にもなるが、毎回できるとは限らないし、根本的解決ではないし。

今回も数は少ないが、大会早朝に確認に回ると幾つかのマーキングがなくなっていた。イタチごっこは不毛なのであまりやりたくないし、少なくとも、僕の山でもなければ、過去にマーキングを捨てている方の山でもない。(この対策として現時点でのアイデアだが、次回は矢印にお寺の許可を得て設置していること、大会後は速やかに撤去することを明記して設置してみようと思う)。


神武寺を例にするならば、お寺のご住職は決してそんな方ではないが「おれの山」を語る資格があるのはご住職だけだ。

しかし、残念ながら(という表現が適切かどうかはわからないが)「おれの山」という考え方の人がどのエリアにも一定数いる。

これは僕の経験則だが、いくつかのトレイルで定期的に走り整備などをしているので、トレイルの変化はあちこちで気がつく。名前をつけたり、マーキングをつける人、整備をする人と色々だ。

整備はともかく(厳密にはNG*これはまた別の機会にでも書きたい)、名前をつけたり、マーキングをつけることはそれが原因で道迷いが発生した場合の責任問題になる。少なくともそういった配慮や交通整理をした上で僕は行うべきだと考えているので神武寺ルート上に設置させていただいた道迷い防止のための道標は事前に神武寺さんと調整をし了承をいただいた上で設置し、逗子市も承知している。


僕は「みんなの山」として楽しめるイベントを育てたいし、
その環境の実現のためにレースに限らず多様な活動を行っている。

自然には逆らえない。
驕ることなく謙虚に向き合うべきだと思っている。

「おれの山」という発想を捨て去って、
「みんなの山」にした方が末長く楽しめると僕は信じる。


【お知らせ色々】

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