神戸から高知(地方)へのUターン転職をして、結局神戸に戻った話#1【Uターン転職の現実】
自己紹介の記事にも書いていますが、私は高知県の田舎出身です。高校卒業後に兵庫県尼崎市の私立短期大学へ進学し、短期大学卒業後はそのまま神戸市の会社へ入社しました。その後、高知県へUターン転職して2年数ヶ月働いた後、新卒入社した会社の役員に退職後2年越しに声をかけていただき、また神戸へ戻りました。
あまりそういうことを経験している人はいないと思いますので色々と体験を通して知り、学んだ内容をシェアしたいと思います。
Uターン転職の動機
新卒で神戸の会社へ入社して3年ほど経過したとき、下記の理由でUターン転職を考えるようになりました。
・父の農業を手伝う
父が農業をしていたので、ゆくゆくは自分が継いでも良いかなと思っていたので、仕事が休みの日などに手伝いに行ける状態にしたいと思っていました。
・自分の車を所有することへの憧れ、車で通勤したいという思い
田舎では車を一人一代所有するのが普通で生活必需品と言っても過言ではありません。地元の友達が自分の車を持ち、乗り回しているのがとても羨ましく、私も自分の車でいろんな場所へ出かけてみたいと思っていました。(バイクは所有していて、いろんな場所へは行っていましたが車は別の憧れとして持っていました)
また、車に乗る機会が多くほしいと思っていたので、あえて車通勤できる会社を選び、車通勤していました。
・転職して別の職種を経験したい
SE(技術職)は経験していたので、せっかくなら別職種を経験してみたいと考えていました。様々なビジネス書を読む中で、将来的に人間関係すべてに活かせる営業職に興味をもっていました。
都会と地方の働き方の違い
これは会社の所在地にもよるのでなんとも言えないところもありますが、あくまで一例として読んでいただければと思います。
・客先までほぼ100%車で行く
前の項でも書いてますが、車社会なので客先まではほぼ100%車で行きます。完全に一人の空間なのでそれはそれで楽でした。
・皆、車通勤なので飲み会がほとんど無い
取引先の方が来ていて、接待として飲みに行く際には行きますが、車通勤のためそれ以外はほとんど無かったです。
※オフィスが街中にある場合は別だとは思います。
・独身はほとんどが実家ぐらし
独身の人は老若男女問わず、ほとんどの人が実家ぐらしです。せざる終えないというのが大きいと思います。
自分は一人暮らししていたので毎月カツカツでした。
Uターン転職活動
エージェントやリファラル等、色々方法はあるかと思いますが、私は高知県の一般社団法人が運営している「高知求人ネット」というサイトを利用しました。
理由はリクルート等の一般の転職エージェントと比較して社団法人が運営しているので営利目的じゃないという点で信頼できると思ったからです。地方で同じように県が絡んでいるUIターン者用の転職のサイトは割とあると思いますので一つの選択肢として認識しておくのは良いかと思います。
大阪には数ヶ月に一度、その職員の方がいらして、色々と高知県内の転職動向や求人情報について対面での相談の時間を設けてくださいました。職務経歴書についても多少の添削もしていただいただき、無事にIT会社に営業として採用してもらえたので大変感謝しております。
Uターンしてわかった現実
社会人になってから高知市内で働いたことが無かったので、実際に生活してみて思ったことをまとめていこうと思います。
・物価は都会と変わらず、むしろ高い
よく、田舎は物価が安い、家賃が安い、という声を聞きますし自分もそう思っていましたが安いのは地価と家賃だけで他は対して変わらずむしろ高いです。
高知市内の賃貸マンションに住んでいましたが、高知市の場合ほとんどの場所に都市ガスが通っておらず、未だにプロパンガスです。プロパンガスの場合、そもそもの基本料金が高いのでおのずと都市ガスの通っている神戸等の都市と比較してかなり料金が高いです。実際、2022年の1月分の請求が9,524円でした。普通の生活をしてるだけでこれです。
ちなみに神戸市に住んでいる前年(2021年1月)は電気代と合わせても5,612円でした。ほぼ倍です。
・地方企業は金がない
前述の通り、中小零細企業が多いので設備投資するのにかなり渋ります。営業としては新しい商材の勉強をどれだけしてもそのお客さんの規模にあっていないものが多く、売上を上げることが難しかったです。
(もちろん自分に実力がないのが大きいとは思いますが…)
実際、高知県内の企業の従業員数は50人以下が全体の8割以上を占めています。(2018年時点)
・地方は公務員最強
未経験職種というのもありますが、社会人歴6年目の自分と4大卒の地方公務員でほぼ給料が変わりません。4歳下の妹に色々と聞いて悲しくなりました(汗)。
周りの友人に聞いても大して差はないのでそれが現実かなと思います。そもそも地方の賃金事情として一人暮らしをしない前提の給与体系(ベースの給与が低く、家賃補助も無い)となっているため、実家ぐらしでやっとトントンか若干の余裕があるくらいだと思います。
しかしながら、地方公務員は所属にもよるかと思いますが、世帯主か一人暮らしをすると月3万の家賃補助手当があるらしいです。よほど給料の良い企業に就職しない限りは公務員の方が良い暮らしができます!
長くなってきたので1回目はここまでにしようと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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