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やすらぎのひとときを一日の終わりに

黄金週間が終わりました。内、6日間を出店へ行ってきました。

ぶどう、ブドウ、ぶどう、ぶどう、おかげさまでたくさんのブドウの木の作品と
桃、そして胡桃の木の作品、そうでした、ひさしぶりに竹の作品も望まれ
手元から旅立ってゆきました。

たまには、あまり語ったことの無い、竹の作品について。

竹のスプーン。極初期から製作をしていたもの。里山の竹。手入れをしなくては
困ったことになってしまう竹林。それに少しでも貢献ができればと、竹を素材に
した作品を手掛け始めたのです。

木と、竹。

この違いをご存知でしょうか。大きな違いは、その弾力性。竹は乾燥が進むに
つれ硬さを増してゆきますが、硬くなっても尚、弾力性があり、しかも相当な
硬さを持つため、スプーンにとても適した素材であると、私は思っています。

また自然素材のスプーンは、自然の仲間である人にも、とてもやさしい味わいを
もたらします。たとえば、🍛カレー。
金属のスプーンで食べるのと竹のような自然素材のスプーンで食べるのとでは、
その味わいに大きな違いがあると私は感じます。一説によると人の気持ち、
心への影響も異なると、そう言われているようです。

その竹のスプーンをひとりの方が目に留めてくださり、うれしそうにご購入を
してくださいました。『竹のスプーンの大きいものを探していたの😊』と。

気持ちに落ち着きを失いがちな時、どこか心が疲れている時、木や竹のような
スプーンで食事を摂ると、どことなく慰められているような気持ちになると
そういう風に語る知人がいます。

だれかの言葉ではなく、もの言わぬ物(木の小物や食器など)が、言葉では無い
やさしい何かを伝えてくれる、そういうことも有るのかもしれません。

山や海、野原や森、いや、そんなに遠くではなくとも、街中の木々の木陰に
立つ、ただそれだけで気持ちが安らぐような思いになることもありますから。

木や竹の食器を手に持ち、まずは手から、そのぬくもりと安らぎを味わい
そうして次には、それらに好きな食べ物や飲み物を入れて、それをそっと
口にする。中に入った、おいしいいいものを楽しみつつ、器やカトラリーからの
心への安らぎのメッセージもを味わう時間をゆっくりと楽しんで頂けたなら
何よりうれしいと、今はただ、そう思うばかりであります。

休日に限らず、一日を終えた時間のお供に、自然素材の食器を、ひとつ加えて
みませんか?