【第三回】ウイスキーの話 その1

だいぶ期間が空いてしまいましたが…第三回目となりました!今回は僕も大好きウイスキーについてです。毎回のことですが、作り方や歴史に関して職人の方々があれやこれやと手間をかけて英知を結集して作って下さってるものを、サラサラーっと表面だけ撫でていきます!贅沢に!
まずは作り方!大雑把にいうと途中まではビールと同じです。麦を発芽させて甘くして、砕いて酵母をいれてアルコールを作って…と、ここが分かれ道、「蒸留」という作業をします。簡単にいうとアルコール成分を濃くするための作業です。そうして出来たアルコール成分の強いものを樽に寝かせること数年…長いものでは数十年というものもあります。それがウイスキーです。説明が雑すぎですみません、でも大体そんなところです。

最近、ウイスキーが大人気だそうです、なんでか考えてみました!。

その1「ハイボール」最強説
どんなお店にいってもほぼ必ずありますよね、ハイボール…。これはウイスキーをソーダで割ったもので、いわばカクテルです。十数年前であればハイボールといえば渋いオジ様の飲み物だったのに、いつの間にやら「おしゃれ」「かっこいい」「ヘルシー」…とカナリ好印象な飲み物になってましたね。そんなハイボール、実は現在が二度目のヒットです。今から約65年前、日本で第一次ハイボールブームが起きます。その火付け役がサントリーのトリスウイスキーでした。トリスバーで学生からサラリーマンまで色々な年齢の方がソーダ割のトリスに酔いしれたそうな…そのままでは強すぎるアルコールを炭酸で割ることでストレートやロックよりも飲みやすく、水割りよりも爽やかに、ビールよりも安価でカジュアルな飲み物として大人気だったようです。
それが本格的にリバイバルしたのは2008年ごろ。(丁度ぼくが飲食の世界に飛び込んだ頃です…感慨深い…)
その頃のヒットメーカーは、トリスではなく小雪さんや菅野美穂さんのCMでおなじみ「角瓶」です。(小ネタですが、知ってましたか?角瓶のボトルにはどこにも≪角瓶≫というブランド名が書いてないんですよ!)ハイボール復活の理由は、昨今の低糖質ブームがひとつ挙げられます。ビールよりヘルシーなイメージ、ありませんか?そうなんです、ウイスキーは糖質とプリン体がゼロなんです。ありがたいですね…何杯飲んでも大丈夫です!嘘です。(痛風にはちょいと詳しいので補足しますとプリン体は痛風の原因物質ですが、体内での生成が口からの摂取よりも多いそうです。なのでプリン体の取りすぎというよりは、アルコールによって体の外にプリン体、正確には尿酸が出ていきにくくなる方が問題みたいです。何事もほどほどに、ですね。)さらには食事に合わせやすいというのも大きな魅力でしょう。ハイカラ、最高ですよね。
前回のブームとの違いはあと2点あると思っています。
①「ちょっといいウイスキーもハイボールで楽しんじゃおうさ!」
山崎や白州は実際、ハイボールにしてもとっても美味しいです。ちょっともったいない気がしちゃう貧乏性の僕は、ウイスキーのストレートと炭酸水を交互に飲んで、お腹の中でハイボールにしてます!でも炭酸水の泡に包まれて昇ってくるウイスキーの香りはまた独特で、交互飲みでは楽しめないんです…
➁「ドリンカビリティ向上させたったわ」
簡単にいうと、より飲みやすく、です。ジンジャーエールのハイボールなんかはその最たるものですね、アルコール度数もだけど味もちょっと苦手…甘いお酒がイイ…そんな方も楽しめるのがハイボールの懐の深さですね。…しかし僕は知っています、多くの酒飲みが甘いハイボールを卒業する日が来ることを。そしてオリジナルのハイボールを生み出そうとするのです。以前勤めていたバーでは、常連さんそれぞれに、「〇〇さんのハイボール」というのがありました…その一例をば。
1)氷なし、冷凍庫でキンキンに冷やした小ぶりのグラスと角瓶で作る「とろ角ハイボール」。仕上げにレモンの皮で香りづけ。
2)氷は細かいクラッシュアイス。レモンひと絞りに角と炭酸2:5の濃い目のレモンハイボール。
3)グラスと氷は普通。炭酸と一緒に少しだけトニックウォーターをいれたハイボール
…とまあ、いろいろありました。ホトトギスではこんなお酒遊びも楽しめますよ、とか宣伝しちゃいます。


その2「日本ウイスキーの国際評価ウナギ昇り」!
2000年代に入って日本ウイスキーの評価は高まりました。特にここ10年くらいは毎年のように多くの賞を受賞しております。これは一概にメーカーの方の努力に他なりません。特にウイスキーは仕込みから寝かすための期間が必要なので、蒸留所の方も「先代の作品を引き継いで育て、次代のために作るのが仕事」とおっしゃっていました。バトンの如く受け継がれる技術と酒…ロマンですね。
(国内の需要でいうと朝ドラ「まっさん」の影響も大きかったようですね。何にしても喜ばしいことです。)
(ちなみに海外でもウイスキーはブームとなっていて、お金持ちの投資の対象になったりもしてるそうです。最近ウイスキーが高いのもこのあたりのことが絡んでるみたいです。)


・・・多分まだまだ一杯あると思いますが、僕の頭で今、思いつくのはこのくらいです!というか隠し切れないハイボール愛でハイボールの話ばっかりになってしまいました…それでは次回、「ウイスキーの種類」についてお話したいと思います――…

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