コーリキ

お笑い見たり、日常

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一棟借上げ、どこかのアパホテルより⑤

PCR検査を受けた翌日の夕方。なんのきっかけかは全く分からないが、一気に臭覚と味覚が戻った。口が寂しかったのでピーナッツを口に入れたときだった時だと思う。もっと確信が欲しくて、ブルドッグソースの蓋開けて嗅いでみた。酸っぱさとか甘いような香りが鼻孔をくすぐる。 冷蔵庫にあるカマンベールチーズを口にしようと、扉を開けたとき。 いろんな食材のにおいが混じりあった、脱臭炭とかで取らなきゃいけない特有のにおいが飛び込んできた。臭覚は上々。 カマンベールチーズを齧ったが、味覚は7割くら

    • 一棟借上げ、どこかのアパホテルより④

      家庭内感染は本当に厄介である。 家族がPCR検査を受けることになったらまずは自主的に外出自粛を行う。 その家族が陽性判定となると、同居している家族は全員濃厚接触者となりPCR検査を受けなければならない。(同じ建物に住んでいても、玄関が別、廊下を共有してなければこの場合ではない) 検査所までは結構な距離があるのに、公共交通機関は使えないし、タクシーだって断られる。我が家は幸い、自家用車と電動自転車があったので何とかなったがかなり厳しい人もいると思う。 このPCR検査で陽性判

      • 一棟借上げ、どこかのアパホテルより ③

        東京都には24時間対応してくれる発熱相談センターというものがある。 金曜の夜に電話した時には、『発熱がなく、嗅覚・味覚障害だけならPCR検査はないかもしれない』との回答であった。 日曜の夜には叔父が発熱。時間差で食らった感じだ。 月曜の朝、保健所に叔父が発熱した旨を伝えてすぐにPCR検査の予約を入れていただいた。一通りのやりとりが終わったあと、おまけのように私の症状について伝えると、同じくPCR検査の指示。 どうやら、濃厚接触者でない方で発熱もなく味覚・臭覚障害がある人は

        • 一棟借上げ、どこかのアパホテルより ②

          味覚、臭覚障害が現れた翌日からは、なんだか今の状況を面白がるようになった。 風呂の排水溝の掃除、ネコのトイレ掃除、生ゴミの処理…かえってストレスが無くなったことを見つけることに専念する。 それから、自主的に嗅覚刺激療法を始めた。 朝と晩にポッカレモン(レモン果汁)を小皿に出してしっかり嗅ぐ。捨てるのはもったいないので、水に溶かして飲む。 匂いは全くしないのだけれど、水は飲むと舌がキュッと締まるような渋味のようなものを感じた。 まだまだ、日本国内でのデータや臨床は乏しい

        一棟借上げ、どこかのアパホテルより⑤

          一棟借上げ、どこかのアパホテルより ①

          1人の家族が陽性者となり、家庭内クラスターが起こった我が家。 9人の人間が同居しているんだからさもありなん、という感じではある。 初めてのPCR検査では陰性だったが、検査数日後の夜に臭覚と味覚を失った。 本当に30分くらいの出来事だったと思う。晩御飯を作り終えて、ひと段落。脳に甘さを届けたいと思うときに食べるクッキーを口にしたとき「あれ、甘さが弱い」 まさか。 就寝前に石油ストーブを給油した。べったりと手についた灯油の匂いが分からない。 風呂に入ってもボディソープの匂

          一棟借上げ、どこかのアパホテルより ①