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一棟借上げ、どこかのアパホテルより ②

味覚、臭覚障害が現れた翌日からは、なんだか今の状況を面白がるようになった。

風呂の排水溝の掃除、ネコのトイレ掃除、生ゴミの処理…かえってストレスが無くなったことを見つけることに専念する。

それから、自主的に嗅覚刺激療法を始めた。

朝と晩にポッカレモン(レモン果汁)を小皿に出してしっかり嗅ぐ。捨てるのはもったいないので、水に溶かして飲む。
匂いは全くしないのだけれど、水は飲むと舌がキュッと締まるような渋味のようなものを感じた。

まだまだ、日本国内でのデータや臨床は乏しいこのコロナ由来の障害。
私が最初にPCR検査を受けた某大学病院では耳鼻咽喉科のチームが研究を進めるために、味覚・嗅覚障害があり、その他条件を満たした人向けに研究への協力を呼び掛ける冊子を配っていた。

生死にかかわるか、と言われればそうではないし。おのずと優先順位低めな障害ではある。後遺症の年代も20代で圧倒的。

料理をしていても焦げとかわからないし、食材が傷んでいるとか分からない。もっと大きなことで言えば、火事・ガス漏れとか気づかなくて災害に巻き込まれることだってありうる。
そもそも食事、香水楽しめないのは本当にストレス。リフレッシュをする手段が減るのはしんどい。

この障害・後遺症に活路が見いだされることを切に願う。

私の体験談に話を戻す。
味覚障害のオーソドックスな治療法として亜鉛補給。臭覚障害には当帰芍薬散などの漢方薬も期待できる。(参考にした記事はこちら)
また自宅の乾燥が酷かったので、ドライノーズ気味。唇も痛いくらい。のどぬ~るマスクのようなシート付マスクを着用して過ごした。

また、同じく陰性判定で自宅待機を共にしていた叔父とは元からそりが合わなかったが、今回の件でそれが如実にあらわれ、もはや味覚・臭覚障害以上のストレス源と化していたので気心知れた友人にちまちまLINEをしていた。

受け止めてくれた友人には心から感謝している。

すでに濃厚接触者となっている私は保健所からの指示が第一である。金曜の夜にこの症状が出た私は土日は何もできず、月曜に保健所とやり取りをせずには次の段階に進めないのであった。

③に続く。


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