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倉吉市訪問

出張の仕事が午前中に蒜山からスタート、ということで、当日早朝に横浜を発つのは大変なので、前日に近くの倉吉市に行って泊まることにしました。初めての倉吉。

コナンがお出迎え

まず鳥取砂丘コナン空港に着陸。鳥取出身の青山剛昌さんにちなんでコナン推しの空港です。

空港じゅうコナンだらけ

ここからレンタカーを借りて倉吉市へ。倉吉市に到着したのは夕方。向かったのは「円形劇場」。

円形劇場

今はフィギュアミュージアムとなっているこの建物、実は1955年に建てられた小学校だったのです。

今回の出張は地域に新しい学びをつくるための探究なので、そのスタートにピッタリです。内部では特別展「怪獣劇場 小森陽一のセカイ展」などが開かれていたのですが、それはチラ見で通過し、3階の廃校展示へ。

小学校当時の写真
教室

各教室はバウムクーヘンの1カットのような扇型で、教卓を取り囲むように机が並んでいました。効率的な配置のようにも思えますが、教室によって日当たりが良すぎたり悪すぎたりしていたのではないかという気がします。Wikipediaの記事によると、戦後に大量の校舎を建てるときに建築費用などの点で有利な建築だったようですね。

昭和34年(1959年)当時の自由研究

壁には60年以上前の自由研究が掲示されていました。小学校の自由研究というと毎年似たようなことがされていると思われるかもしれませんが、60年も昔となると、今とはかなり違う内容で面白すぎます。

平均年収の国際比較

最近は欧米のインフレが話題ですが、当時の日本は米国の8分の1の稼ぎだったのですね。

戦後に増えた輸出品

これは今クイズで出されたら当てられない人が多いのではないでしょうか。2位化学肥料も意外ですが、4位スフ織物とか難しすぎ。

調べたことの表現にもとても味がありますし、自由研究をアーカイブしておくことの意義を改めて感じました。

円形劇場を出たらもう夕方。「白壁土蔵群」と呼ばれる歴史的な景観を保存している地区を早足に散歩します。

白壁の土蔵と古い町並み
お店のファサードも素敵

残念ながら17時過ぎにはほとんどのお店が閉まっていたので外から見るだけでした。

赤瓦が有名なので、公園の東屋も赤瓦

そんな街に、ギリギリ開いてた本屋を発見!

倉吉ブックセンター

とてもこじんまりした店内に新しい本と古い本が丁寧に陳列されているのですが、どれも読みたくなる本ばかりで、ご店主の良識がとても感じられました。たくさん買いたいけど我慢して3冊購入。

この2冊と「murmur」という雑誌を購入

あっという間に閉店時刻となったので、近くで夕食スポットを探索し、こちらに入りました。

レストラン三日月

ザ・昭和な佇まいが素敵です。ここで美味しいハンバーグステーキをいただきました。帰り際には優しい女将さんと少しお話。

そこから倉吉駅前の宿へ。旧市街から駅は結構遠いです。よくあることですが。そして宿の周りを夜の散歩。街歩きエクスプレイヤーの私は、訪れた街でスーパーマーケットに入るのも結構好きです。

充実の竹輪売り場

今回覗いたスーパーでは竹輪売り場がめっちゃ充実していることに気づいて、調べてみたら鳥取市の一世帯あたりの竹輪の消費支出額は日本一なのですね。しかも「とうふちくわ」という謎の竹輪が何種類も売られています。豆腐と魚のすり身がブレンドされた竹輪だそうで、1本買って宿で食べてみました。ふんわりして少しはんぺんに似てる?

ここでも近くのリサイクルショップにある古本コーナーに立ち寄りました。フィギュアやトレーディングカードなどの比重が高い店で外国人作家の文庫本は20冊くらいしかありませんでしたが、なぜかケストナーの「飛ぶ教室」が。購入してこの日の寝る前の読書に。

購入した2冊

翌朝は、集合場所の蒜山に行く途中で旧国鉄 倉吉線の廃線跡に寄ってみました。かつて倉吉駅から内陸に延びていたローカル線で、1985年に廃線になっています。線路もほとんどが撤去されましたが、関金町の一部に残っていて撮影ポイントになっているとか。

しかし、行ってみて残念だったのは、撮影ポイントの周辺に駐車スペースが無いこと。幹線道路の近くで周囲に土地はいくらでもありそうに見えますし、アスファルトの平らなところもそこここにあるのですが、ことごとく「駐車禁止」の立て札があり、1km以上離れた駐車場からテクテク歩かなければならないこと。おそらく周りが私有地ばかりで所有者の方々のご協力が得られていないのだと思いますが、この日はシーズンオフで自分以外の観光客は1人もいなかったこともあり、「本当に観光地なの?」という感じでした。行く人は往復30分は歩く覚悟で。

たどり着いた撮影スポット

早足で駐車場に戻って、蒜山へ移動します。

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