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外債担保ローンを利用する際の落とし穴【証券担保ローンの基礎シリーズ⑤】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

国内金融機関で外債担保ローンを利用する際の落とし穴についてについて解説します。活用するつもりなのにできなかったということがないようにしましょう。
外資プライベートバンクとの比較は以下の記事で解説しているので併せてご覧ください。


(1)国内金融機関の外債担保ローンについて

数年前までは、国内金融機関の証券担保ローンは、国内株式でのシングルストックローンの時でしか活躍しない印象でしたが、最近は外債を担保にして証券担保ローンを活用することも可能になってきています。

しかし債券であればなんでもOKというわけではないです。

(2)借入先に移管・購入する必要がある

外債担保ローンを活用する場合には、借入先の金融機関に債券を預ける・購入する必要があります。
注意点としては債券であればなんでもOKというわけではなく、借入先の金融機関が担保設定可能と認定した債券でしか外債担保ローンを活用できないです。
例えば、A証券で外債1億持っていて、B証券に移管して外債担保ローンを活用しようとしてもB証券が担保設定可能と認定しなければ外債担保ローンは活用できません。他社から移管する場合は、移管先で担保設定可能なのか確認する必要があります。

(3)債券種類の制限がある

国内金融機関のHP等を確認するとその金融機関が担保設定可能と認定したものであれば可能とありますが、実際のところは担保提供できる債券種類は国債と普通社債のみのところが多い印象です。

外資PBであればもっと幅広い債券種類を担保提供が可能ですが、国内金融機関では2種類が限界そうです。劣後債や永久劣後債、CoCo債は担保提供できない可能性が高いので確認した上で活用しましょう。

(4)格付けの制限もある

債券種類の制限だけなく、格付けの制限もあります。
格付けは基本的にBBB以上でなければ担保設定ができないことが多いです。投資適格債のみで低格付け債はNGなことが多いです。

さらに担保提供している債券が格下げされてBBB−になった際は担保提供不可になり、追加で担保提供するか、返済などの対応が必要になるケースもあるので基本的には余裕を持って格付けA−以上の債券であれば安心かなと思います。

(5)まとめ

今回は国内金融機関で外債担保ローンを利用する際の落とし穴についてでした。債券であればなんでも良いというわけではないのですが、高金利下で高格付の普通社債を中心に債券ポートフォリオを組んだ方もいると思います。そういう方で活用していない方は検討しても良いかもしれませんね。

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