見出し画像

日系証券会社と外資プライベートバンクの違い【証券担保ローンのポイント①】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

証券担保ローンを活用できる証券会社が増えていますが、日系証券会社と外資PBにはそれぞれ特色があります。
今回は証券担保ローン活用時の日系証券会社と外資PBの違いについて解説しています。


(1)日系証券・外資プライベートバンクについて

日系証券というのは野村證券や大和証券などの日本に拠点がある証券会社を指し、外資PBにはUBSやBOSなどの海外に拠点のあるプライベートバンクを指します。
以下がざっくりとした、比較になります。図だけだと分かりにくいので項目ごとに詳しく解説します。

日系証券・外資プライベートバンクの比較

(2)担保資産

担保に入れられる資産の幅でも違いがあります。日系証券会社にはできて、外資PBにはできないこともあるのでここがかなり重要です。

・日系証券会社

担保に入れられる資産は外貨建て有価証券も一部可能なところもありますが制限が多く、円建て有価証券がメインの印象です。
例えばドル建て社債であれば普通社債のみしか担保に入れられないなどの制限があることが多いです。

ここまでだと日系証券会社はダメそうな感じですが、実は外資PBと比較して明らかに優っている点があります。

それはシングルストックでローンを出すことが可能という点です。
シングルストックとは、1種類の株式を担保に資金を貸してくれるかということです。
これが関係してくるのは上場企業創業オーナーです。
上場企業創業オーナーは資産の大半が自社株なので日経証券会社で証券担保ローンを活用すると良いです。

・外資プライベートバンク

円建て有価証券に加え、外貨建て有価証券も幅広く担保に入れることが可能です。ドル建て社債でも劣後債なども担保にできることが多いです。
しかし日系証券会社とは違いシングルストックでローンを出すことは難しいです。
外資PBの強みは外貨建て有価証券も幅広く担保に入れることが可能な点なので、外国債券を担保にして証券担保ローンを活用したい方は外資PBを活用するといいです。

(3)借入通貨・金利

・日系証券会社

基本的に円建てでの借入になります。金利は金融機関によってのばらつきが多いので一概に言えないですが0.5%〜3%くらいが多いかなと思います。

ネット検索して出てくる証券担保ローンの金利はかなり高いですが、
上場企業オーナーで数百億の株式を担保にするなどの場合は1%以下で借りれることも多いです。属性によって優遇することも多いので、属性によって金利は大きく変動します

・外資プライベートバンク

円だけでなくドルなどの様々な外貨で借りることが可能です。
しかし、ドルで借りようと借入金利がすごく高くなってしまいますが、為替リスクを軽減してに資金調達ができたりと柔軟性は高いです。

金利は0.5%〜1.5%くらいが多いかなと思います。そもそも外資PBは保有資産が数十億程の超富裕層に特化しているため金利が安くなっています。

(4)担保区分

例えば、日本株4億、外国債券4億の資産を持っているとして比較します。

・日系証券会社

日系証券会社の場合は、日本株4億で証券担保ローンを組む、外国債券4億で証券担保ローンを組むといった形でそれぞれで証券担保ローンを組む必要があります。
それぞれで組む必要があるため担保割れも資産ごとに考えなければなりません。

・外資プライベートバンク

外資PBの場合は、日本株4億、外国債券4億の合計8億円の資産に対してまとめて証券担保ローンが活用できます。
保有資産をまとめて証券担保ローンを組むことができるので、仮に株式が大きく下落したとしても債券が上昇していれば相殺されるため、担保割れにならないといったこともあります。外資PBの方がかなり融通がききますね。

(5)借入主体

・日系証券会社

日系証券会社は担保提供者しかお金を借りれないです。

個人が担保を入れたら個人でしか借り入れはできないですし、資産管理会社の資産を担保にする場合は資産管理会社でしか借りることはできません。

・外資プライベートバンク

日系証券会社は担保提供者でなくてもOK です。
要は個人の資産を担保に資産管理会社で借り入れをすることが可能です。

これによって個人で払う利息は損益通算のしずらい雑損失になりますが、資産管理会社はどんぶり勘定なので、資産管理会社で借りた方が税金面のメリットがあります。外資PBの方がこの点でもいいかなと思います。

(6)まとめ

今回は証券担保ローン活用時の日系証券会社と外資PBの違いについてでした。基本的に融通がきくので外資プライベートバンクの方がいいですが、シングルストックで借り入れする場合は日系証券会社が有利です。こういった特徴を把握すると最適な金融機関で借り入れできるのでポイントは押さえておきましょう。

無料の個別面談を実施しております。
無料個別相談は、お客様の資産状況やお悩み、投資に対するお考えをお伺いしながらアドバイスやご提案をさせて頂きます。
個別面談のお申し込みは以下フォームかXのDMからお申し込みいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。


<ご注意事項>

・当社の所属金融商品取引業者等は株式会社SBI証券、エアーズシー証券株式会社です。
・当社は所属金融商品取引業者等の代理権は有しません。
・当社はいかなる名目によるかを問わず、その行う金融商品仲介業に関して、お客様から金銭および有価証券のお預かりを行いません。
・各商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

[金融商品仲介業者]
商号等:株式会社ウェルス・パートナー登録番号:関東財務局長(金仲)第 810号

[所属金融商品取引業者]
商号等:株式会社SBI証券 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第44号、商品先物取

引業者 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

商号等:エアーズシー証券株式会社 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第 33号

加入協会:日本証券業協会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?