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利下げが迫っている中の債券運用について【債券の基礎シリーズ㉓】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

米国の利下げが迫ってきていて債券投資をどのようにすればいいか悩んでいる方向けの記事です!


(1)利下げはいつから?

米国のインフレはひと段落しつつあり、利下げが本格的に始まろうとしています。

現時点で、9月から利下げが予想されています。
毎月の米国経済指標で予想にも変化があるので要注意です。
景気後退になってしまうようであれば利下げのペースを早めることも考えられます。

⭕️ 現在の相場は9月からの利下げが織り込まれている状況と言えるでしょう。

(2)利下げで債券はどうなる?

利下げが起こると、新しく発行される国債の利率(利回り)が下がります。

その場合、すでに市場に出回っている高い利率が狙える債券の魅力が相対的に高まります。そのため需要が増え、債券価格が上昇し、利回りは低下する可能性があります。

⭕️ 利下げが起こると債券の利回りが低下することが想定されるので、今のうちに債券投資を検討しても良いでしょう。

(3)利回りが下がる前にすべきこと

債券の利回りが下がってしまう前にするべき事は
長期債へ投資することです。

長期債投資のメリットとして3つあります。

・長期間の高金利の固定
・満期保有と値上がりの2つの選択肢
・円高リスクヘッジ

・長期間の高金利の固定

債券は購入した時点で、満期保有時の利回りが確定するため、債券の利回りが高いうちに長期債へ投資をすることで、長期間の高い利回りを固定できます。

⭕️ 長期間の高い利回りの固定ができることで、円高リスクのヘッジにも繋がります。

・満期保有と値上がりの2つの選択肢

満期保有して、長期間高い利回りを確保するのも良しですし、金利低下による債券単価上昇の恩恵を受けることができる可能性もあります。

金利変動時の債券単価の変動は残存期間の長い債券ほど激しくなるため、
相場環境によっては売却し、値上がり益を狙うこともできます。

⭕️ 満期保有で長期間高い利回りを確保することと値上がり狙いの2つの選択肢を持つことができるのが現在の投資環境です。

・円高リスクヘッジ

債券投資で身近なリスクが円高です。
長期債投資が円高リスクヘッジとして有効です。

現在は、日米金利差(アメリカは金利が高いのに日本は低い)の拡大によって円安が進んでいますが、米国の利下げが本格化すれば日米金利差の縮小による円高の可能性があります。

⭕️ 金利変動時の債券単価の変動は残存期間の長い債券ほど激しくなるため、金利低下による債券単価の上昇で円高による評価損を打ち消すことができる可能性があります。

⭕️ さらに長期間の高い利回りを固定することができるため、債券投資を継続することで、損益分岐為替は着実に低下します。

例えば、為替160円の時に利回り5%、その利金を再投資で5%の複利運用すると考えたときの損益分岐為替は、10年後で98.22円、15年後で76.96円になります。

ここまで円高になるかは分からないですが、現状の為替ではある程度の余裕があります。

以上、利下げが迫っている中の債券運用についてでした。
他にも長期債について解説している記事があるので併せてご覧ください。

他に資産運用に関する記事を書いています。
以下のリンクが目次になるので併せてご覧ください。

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