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長期債をポートフォリオに入れる際の注意点は?【お客様からの質問シリーズ⑬】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

債券利回りが高いのでポートフォリオに長期債を入れることが増えていると思いますが、「長期債をポートフォリオに入れる際の注意点について」ご質問をいただいたので解説します。

長期債に投資する目的として
①長期間のインカムゲインを狙う場合
②金利低下のよるキャピタルゲインを狙う
2パターンが考えられますが、今回はインカムゲイン目的の投資で考えていきます。


(1)発行体の選定はより慎重に!

インカムゲイン目的の債券投資の場合、売却もできますが、債券を満期まで持ちきる可能性が高く、その場合は発行体の信用リスクを償還までの期間背負うことになります。期間が数年の債券であれば低格付け債でも問題ないかもしれませんが、発行体の選定はより慎重に行う必要があります。

よって発行体は、日常生活で必要不可欠なサービスを提供していたり、参入障壁の高いビジネスを展開している成熟企業がおすすめです。そういった企業は比較的聞いたことのある企業が多い上に発行体格付けや時価総額が高い傾向があるので判断もしやすいと思います。

債券投資の際は成長しそうな企業を選ぶのではなく、債券格付けがBBB+以上や時価総額が高く、潰れなそうで安定した企業を選んでください。

発行体選びの詳しいポイントについては以下記事で書いたので併せてご覧頂けれると幸いです。

(2)長期債比率を極端に高くしない

金利が高いうちに、長期債の比率を増やせば利回りを長期間固定できるのでメリットしかないように感じますがそういう訳ではありません。

長期債は償還までの長い期間、発行体の信用リスクや金利変動リスクを負うことになることに加え、保有期間中にコロナショックなど想定外の出来事が発生した場合、長期債の比率が高いと不安になり精神衛生的にも良くないと思います。

債券ポートフォリオを組む際は、特定の年限の比率を増やすのではなく、バランスよく残存年数を配分しましょう。
金利が高い時は、長期債の比率を少し増やし、ポートフォリオの平均残存年数は10年〜15年くらいがおすすめです。

(3)銘柄数も分散をする

債券格付けが高く、倒産確率が低いとしても、万が一のことが起こることを想定してダメージを軽減できるポートフォリオ構築をする必要があります。

銘柄数(金額)を分散することによってポートフォリオに占める1銘柄あたりの割合を減らすことができ、デフォルトした際のポートフォリオへ与える影響を軽減することが可能です。
分散することは手間ですが、リスクヘッジとして徹底しましょう。

(4)まとめ

今回は長期債をポートフォリオに加える際の注意点に関してでした。長期債は償還までの期間が長いので、銘柄選びやポートフォリオの残存年数管理、分散を慎重に行う必要があります。

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