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担保割れ水準はどれくらいなら安心か【証券担保ローンの基礎シリーズ④】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

証券担保ローンの一番のリスクは担保割れですが、担保割れの水準は借入金額次第でコントロールが可能です。具体的にどのくらいまでの借入までであればいいのかを外債を担保に証券担保ローンを活用した事例で解説します。

(1)担保割れとは

担保割れが証券担保ローンにおける一番のリスクです。
担保割れとは担保資産の価格下落などによって担保資産の評価額が所定の基準を下回る状態を指します。
借入残高>担保時価×MCになってしまったら担保割れになります。

担保割れした場合は定められた期日までに追加で担保を差し出す・返済をするかを行い担保割れを解消しなくてはなりません。期日までに担保割れが解消しない場合には、担保提供している資産は強制決済されることになります。
これを避けるためにもリスク管理が最も重要です。MCや掛け目など単語の解説は以下の記事でしているので併せてご覧ください。

(2)借入金額別の担保割れ水準の比較

担保時価5億円のドル建て社債を担保に掛け目50%、MC60%で証券担保ローンを活用した際のシュミレーションを作成しました。条件は仮なのでご了承ください。

表の数値は以下の式で求めています。
最低必要担保価値=借入金額÷MC
担保価値下落余力=(最低必要担保価値ー債券担保価値)÷債券担保価値

1が一番借入金額が多く、2、3、4、5の順番で借入金額が少なくなっています。

証券担保ローン活用シュミレーション

一番の注目点は借入金額です。
借入金額を減らすことで、担保割れの水準は変化するのでリスク管理が可能です。
担保割れの時価は借入金額÷MC
で求めることができ、借入金額が少なくなるほど大きな下落に耐えることが可能になります。

ここから個別のパターンで見てみましょう。
1は約17%の下落まで耐えることができます。この水準はドル建て債券であろうが危険です。借りすぎかなと思います。リスク管理の適切な水準としては最低30%以上は欲しいところです。できれば40%以上が望ましいです。

検討する場合は40%ほどの下落に耐えられる3が前提でリスク許容度次第で4、5などにして借入金額は減らして対応すべきです。

(3)まとめ

今回は担保割れ水準はどれくらいなら安心かについて、何パターンかの事例を用いて解説をしました。
同じ条件でも借入金額次第でリスクは管理できるということがわかっていただけたら嬉しいです。
証券担保ローンを活用する際は借りるだけ借りるのはNGで担保割れ水準を見極めた上で活用しましょう。

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