見出し画像

証券担保ローンの単語集【証券担保ローンのポイント③】

こんにちは
ウェルスパートナー(https://wealth-partner-re.com/)で富裕層向けIFAをしている藤村大星(https://twitter.com/wp_fujimura)と申します。

証券担保ローンについて調べていて馴染みのない単語がたくさん使われていて分からない!というお声をいただいたので今回は証券担保ローンで出てくる単語について解説します。

(1)証券担保ローンの登場人物たち

以下が証券担保ローンを活用する際の主な単語です。この辺を押さえておけば大体理解はできると思います。以下の前提で解説します。

証券担保ローンの前提条件

担保提供資産:債券5億円、掛け目50%、MC60%

・担保掛け目(LTV)

担保掛け目とは、担保時価に対して借入ができる割合です。LTVと言うこともあります。
担保掛け目は担保に入れる資産のカテゴリーによって異なります。基本的に債券が一番掛け目が高く、株式はそこまで高くないです。掛け目は金融機関によって異なるので要確認です。

今回だと掛け目50%とあります。5億円の資産に対して50%まで借入が可能という意味になり、2.5億円まで借入が可能となります。

・MC(マージンコール)

マージンコールとは担保割れの判定ラインを決めるために設定される掛け目です。掛け目と同様に担保にする資産ごとにMCも設定されています。MCは掛け目より10%くらい高いことが多いです。金融機関によって異なるので要確認です。

基本的に借入残高>担保時価×MCになってしまったら担保割れになります。
借入残高÷MCで担保割れ水準をざっくり求めることが可能です。

今回の例はMC60%とあります。2.5億円の借入をしたとしたら、
2.5億÷0.6=4.1億になり、2.5億>4.1億×0.6になります。
このように担保時価4.1億円を下回ったら担保割れになるなと把握ができます。

・担保割れ

担保割れとは担保資産の価格下落などによって担保資産の評価額が所定の基準を下回る状態を指します。
借入残高>担保時価×MCになってしまったら担保割れになります。

担保割れした場合は。定められた期日までに追加で担保を差し出す・返済をするかを行い担保割れを解消しなくてはなりません。期日までに担保割れが解消しない場合には、担保提供している資産は強制決済されることになります。

担保割れになる下落幅は以下のように求めることが可能です。
2.5億(借入金額)÷60%(MC)=約4.1億になります。
5億円で証券担保ローンを維持するには時価4.1億円分が必要だということです。言い換えると時価4.1億までの下落までならOKということです。
下落幅で言うと(5億÷4.1億)÷5億=18%の下落まで耐えられる。ということになります。

18%の下落だとまずいな・・・と思った場合は借入金額を減らすことである程度の下落まで耐えることができます。
担保割れが証券担保ローンにおける一番のリスクです。担保割れにならないような範囲での借入をするなどのリスク管理が最も重要です。担保割れしない範囲での借入に抑えたりなどのリスク管理を徹底しましょう。

(2)まとめ

今回は証券担保ローンで出てくる単語についてでした。調べてみてもあまり出てこないので、分からなくなった場合はこの記事を参考にしていただけると嬉しいです。

無料の個別面談を実施しております。
無料個別相談は、お客様の資産状況やお悩み、投資に対するお考えをお伺いしながらアドバイスやご提案をさせて頂きます。
個別面談のお申し込みは以下フォームかXのDMからお申し込みいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。

<ご注意事項>

・当社の所属金融商品取引業者等は株式会社SBI証券、エアーズシー証券株式会社です。
・当社は所属金融商品取引業者等の代理権は有しません。
・当社はいかなる名目によるかを問わず、その行う金融商品仲介業に関して、お客様から金銭および有価証券のお預かりを行いません。
・各商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

[金融商品仲介業者]
商号等:株式会社ウェルス・パートナー登録番号:関東財務局長(金仲)第 810号

[所属金融商品取引業者]
商号等:株式会社SBI証券 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第44号、商品先物取

引業者 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

商号等:エアーズシー証券株式会社 金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第 33号

加入協会:日本証券業協会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?