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文読む月日 1月9日

SEMENTOS Gt.Vo / NINE SPICES 店長の藤村です。


辟易するようなことばかりですが、腐らずになんとかやってます。
創作意欲だけは尽きないのでやりたいことがあるってのは何よりも前進するための動力ですね。
喜怒哀楽を全て音楽で消化して昇華する毎日です。

今回読んだ本は「時間は存在しない」という本です。

理論物理学者のカルロ・ロヴェッリ著、訳は富永星さんです。
衝撃的なタイトルに思わず手に取り購入。

時間は存在しないてどういうことなん?と読む前からワクワクしました。

序章は、物理学のお勉強という感じしたが、素人でもなんとなく分かるように説明してくれていて、読みやすかったです。

まず最初に衝撃的だったのは、場所によって流れる時間の速度が違うということでした。
(言い方に語弊があるかもしれないので、気になる人は本読んでみてね)


例えば、標高の高いところに住んでいる人と、低いところに住んでいる人とでは、流れる時間が違うということらしいです。高いところに住んでいる人の方が時間は早く進むということらしいです。


まじかよって感じですよね。
時間は全人類に平等に刻んではいないというわけです。やばい。


これが意味するところってどういうことかというと、全世界共通の”今この瞬間”というのは存在しないってことなんですよね。

地球規模の距離感だと極々僅かなズレなので人間の感覚では知覚出来ないのでほぼ同じではありますが、めちゃくちゃ細かいとこまで突き詰めると違うわけです。

となると、過去とか未来とかってなんやねんて話にもなってくるわけで、序章から何それ何それー??の連発で興奮の連続でした。この時点で買ってよかったと思いました。

次の章では、人に焦点を当てて話が進んでいきます。

時間というものは存在しないということが序盤で解き明かされ、時間というのは人が作り出したものでしかないということでした。

一人一人が個別の時間を持っている、各々体感しているわけです。

では時間とは何か?について持論が展開されていきます。それは「出来事」ということでした。

この辺りの説明もうまく出来る気がしないので割愛しますが、まじ震えます。

最後の章は、何というか著者のロマンが詰まった章という感じでしょうか。

読んでいて熱くなるものを感じました。感動的です。


物理学から人文学、そして哲学へ。という感じですね。
これはまじで読んで欲しい一冊です。

著者の愛がこもった本は本当にいいですね、そんな本にこれからも出会いたいと思いました。


来月は、このコラムでも二度紹介した、個人的に激推しの哲学者、國分功一郎さん著「暇と退屈の倫理学」を読みたいと思います。


めっちゃ分厚いんで読みきれなかったら2回に分けるかもしれないですが、めっちゃ楽しみ。


ではまた来月、よろしくどうぞ。

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