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世界はプチ氷河期に向かっている。

 鎌田 浩毅(かまたひろき)/京都大学大学院人間・環境学研究科 教授によれば、20年後は氷河期だそうです。

 正確にはプチ氷河期。

 フリューゲルの絵画は、スケートしている子供たちとか描いてますが、いかにも寒そうな時期の絵が多いです。これは当時が本当に寒かったからで、実際に作物がとれず、結構欧州でも大変な時期だったと言います。

 日本では江戸時代ですが、今よりずっと寒かったそうです。

 今から50年とか40年くらい前でも、北海道は米がとれませんでした。教科書に、北海道で米を育てるために、凍ってしまう田んぼにお湯をまき続けて頑張った人の話が出ていましたが、そういう時代です。

 でも今は、おいしいブランド米が北海道でとれます。

 一方、従来有名だった東北のお米は、だんだん廃れています。

 これは温暖化で暖かくなりすぎたからと言われてます。米所が、米に適さないくらい暖かくなってしまったという話です。

 だから逆に言えば、江戸時代は寒かったことです。

 日本における江戸時代の飢饉の歴史は、西の虫害、東の冷害といわれていたようで、これによって作物がとれなくなることで起こります。しかし西の虫害は、徐々に解消されます。しかし東の冷害は定期的に来るので、東北では悲惨な飢饉の歴史が繰り返されております。

 一方鎌田氏によれば、それ以前の時代、平安時代は暖かかったそうです。

 温暖化より寒冷化の方が深刻

 温暖化では作物は大きく育つようになります。暖かいからです。温暖化の典型は恐竜のいた時代で、あの頃植物は大きく育ち、その大きな植物が巨大な身体の恐竜たちを養っていました。

 一方氷河期は作物が出来ません。

 プチ氷河期として、フリューゲルの時代は、作物が出来ず、飢餓が起こりました。これを現代に置き換えるとどうなるでしょう。

 現代に置き換えると、作物が不足すると、作物の争奪戦が起こります。

 国力の強い国は、残された農耕地(南半球ですね)の作物を買い占めようとして、発展途上の貧しい国は、自国では作物が作れないと、外国から買うことも出来ず、飢餓が蔓延します。

 日本は北半球の南端ですので、国土の南の方がかろうじて生活が出来ます。しかし日本より北にあるアメリカや欧州は、生活に困窮します。

 寒冷化は食べ物を奪い合う、弱肉強食の時代になるそうです。

 温暖化も困るんですが、どうやら、プチ氷河期の方がもっと困りそうな気がします。

追記

 最近興味深い話を聞きました。
 温暖化は、地球の危機ではないそうです。
 人類の危機だそうです。
 温暖化によって気象が激変しても、地球はそれなりに対応できるようで、それによって生物が絶滅しても、また、環境に適応した生物が反映するだけですので、特に問題ないそうです。
 ただ、その時絶滅する可能性のある生物の方は、つまり人間には、存続の危機です。
 温暖化が問題なのではなく、急激な温暖化による気候の変動が問題なのだそうで、それは人間が生きていく環境を激変させてしまいます。人間がそれに適応できなければ絶滅です。
 ということで、温暖化は人類存亡の危機です。
 それだけです。。。。


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