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「メンター」についての雑感~町工場の夫は准教授
最高裁判決が出たため、今日の大学の講義でも取り上げる必要があり、その準備中です。私は大学で「法学概論」という講義を担当しています。この講義では、法律の視点からニュースを取り上げ、学生との意見交換を通じて法律について探求しています。
町工場の娘の意見
町工場の娘が珍しくこんなことを言いました。
「メンターをやってあげてよ!あなたは言語化や考えの整理が得意でしょう!」
私はこう答えました。
「依頼がないんだよ」
すると彼女は
「あぁ・・・(あなたは嫌われ者だもんね)」
と反応しました(私はどういった反応をすればいいのかが分かりません)。
メンタリングとは?
メンタリング(メンター)は指導者ではありますが、組織内での指揮命令に従う立場ではありません。むしろ、相談を受ける人やサポートする人といった役割を担います。メンタリングは人材育成の一つの手法です。
OJT、コーチングとの違い
OJT(On-the-Job Training)は主に実践的なスキルや知識の習得が目的です。一方、コーチングでは個人の成果やパフォーマンスの向上を目指し、自己発見や自己解決を促します。メンタリングはメンターが経験や知識を共有し、背中を見せることで導く特徴があります。メンタリングの目的は、メンティー(相手方)の成長や発展を支援することです。
経営者のメンタリングと心理的安全
妻が私に言った「経営者のメンターをやってあげてよ!」とは少し異なるようです。彼女が注目しているのは、私が「言語化することや考えの整理が得意」という点です。彼女の言う、経営者のメンターの役割は、経営者が実現したい目標やそのための手段を整理し、戦略や戦術を提案することです。
経営者のメンタリングは、人材育成のメンタリングと共通する側面があります。経営者の心理的安全性を考慮した視点です。
社員の心理的安全性
最近では、社員の心理的安全性にも注目が集まっています。経営者も人間ですから、心理的安全性を求めることは自然なことです。
しかし、経営者が従業員に対して心理的安全性を求めるのは、社会的には難しい場合もあります。
そのため、経営者のメンターという概念が浮かび上がるのかもしれません。町工場の娘が私をメンターと呼んだのは、おそらく彼女が経営者の心理的安全性を求めたのだと思います。
おわりに
経営者のメンタリングと心理的安全性の関係。
経営者は自身の目標や戦略を整理し、戦術的な提案を受けることで不安や疑問を解消する役割があります。
また、最近では社員の心理的安全性にも注目が集まっており、経営者自身も心理的安全性を求める存在です。
経営者自身も人であることの意味を考えていきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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