ダイエット?減量?は格闘家に学べ 理論編
今回紹介させていただくのは、
佐々木豊さんの書かれた本『なぜ格闘家は3時間で3Kg体重を落とせるのか?』です。
5度のサンボ(ロシア柔術)日本チャンピオンに輝き、世界大会も優勝した経験をもつ、
著者の佐々木豊さんが
20年間の競技生活で身につけた体脂肪コントロールのノウハウを、
ざっくりと、私自身ここは大切だな、実践しよう、と思う部分、そして一般の方でも実践できるものを厳選してご紹介させていただきます。
それでは参ります。
「ダイエット」ではなく「代謝を循環させる」
まず初めに著者の佐々木さんは、「ダイエット」から始めることを否定します。
というのも、ダイエットというのは、部分的あるいは短期的にみれば効果はではあるけど、それを維持し続けるのは難しいからです。
もちろん、食事に気を使うことも必要にはなるけども、それよりは、身体全体の代謝の仕組みを利用して脂肪をコントロールする力をつけていくこと。
まずは代謝を循環させることを優先させるべきだと言います。
それが長い目で見れば、ムリなく、ムダなく進められる方法であると。
代謝ってなに?
よく代謝がいいとか、代謝が落ちたとかいいますが、
そもそも代謝とは何か??
代謝をあげようといったときに、ほとんどの人が思い浮かべるのが、筋トレとか筋肉の量を増やすこと。
クルマにたとえたとき、
筋肉の量を増やすということは、エンジンを大きくすることだ。
代謝とは、食べたものをエネルギーに変化するときの仕組みであります。
エンジンが大きければ、同じ回転数で、それだけエネルギーの出力も大きくなります。
ただし、これには落とし穴があると、佐々木さんは言います。
大きくなったエンジン、つまり筋肉を維持していくには、いくぶんコストがかかりすぎてしまうと。
筋トレをいつまでも続けていったり、そのための時間を確保しつづけるのは、いささかタフなことです。
佐々木さんが考える体脂肪のコントロールでは、エンジンを大きくするのではなく、
エンジンの回転数を上げることだと主張するのです。
では、どうしたらエンジンの回転数を上げることができるのか??
佐々木さんの代謝の定義が、面白いです。
代謝とは、すなわち生命活動そのものを意味するのです。
そして、生命活動とは、
「生まれてから死ぬまで無意識におこなわれる、体内すべての自動作業である」と。
私たちのカラダが無意識におこなっている自動作業には、たとえば、呼吸、消化、吸収、排泄、血液循環、睡眠、疲労回復など、、
これらは、自分の頑張りというよりは、カラダが勝手に行ってくれていることです。
この作業量をあげ、スムーズに稼動するようにすることが代謝を上げることだというのです。
ポイントは、食事だけ、とか運動だけとか、1つの分野に特化するのではなく、
呼吸
消化吸収排泄
血液
睡眠と活動
運動と休養
筋肉
の循環を、多面的で同時進行的に日常の食習慣や運動習慣に組み込んでいくことです。
ポイントは、すべての項目で100点を目指すのではなく、全体的に底上げをしていくイメージです。
よく、桶理論とか言われるものが、
体脂肪コントロールでも言えるようです。
目指すべきは右の桶の状態。
では、具体的に
代謝を循環させていくにはどうすべきか、
具体的に実践していく方法を、
次回、
食習慣、カラダ、運動習慣の側面から見ていきます!!
では!