栄養が『足りてない?』現代人

飽食の時代と言われる中、「栄養が足りない」なんて、

いかにも矛盾しているように聞こえるかもしれません。

いつでも好きなものが手に入るこの時代に栄養失調??

たしかに現代は戦後のように食べ物が足りない時代とはちがって、

コンビニにいけば、お手軽な値段でパンでもおにぎりでも品揃えが豊富で、

私たちは、そのなかから好きなものを選ぶことができます。

便利で手軽に手に入るコンビニ弁当、宅配、惣菜、レトルト、インスタント、ファーストフードなどの加工食品。

これらの加工食品は、一人暮らしの若い世代の人びとはもちろん、子供のいる家庭にいたるまで、

日常的に利用されるようになってきました。

実際、総務省が出しているデータでも、そのことが示され、

家計のなかでは生鮮食品よりも加工食品、外食に多くのお金が払われています。

さらに農林水産省も、私たちの口に入る農作物の8割 -あくまで金額をベースとした話ですが-は、加工・調理済みのものであると推計されています。

私たちの暮らしを便利にしてくれる加工食品が、現代人の栄養失調の原因と大きく関わっているようです。


「日常的に加工食品を食べるようになったこと」が、

今まで人びとが経験してきた、食料不足からくる栄養不足、

それとはまた違った形の、

いわゆる「現代型栄養失調」とよばれるものへ陥らせてしまっているのです。

なぜ加工食品で、栄養不足になるのか!?

実は、加工食品は

三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質は十分にあるけど、

ビタミン、ミネラルが足りていない、という欠点があるのです。

炭水化物、脂質、たんぱく質は、「エネルギーの補給」、「骨や筋肉を作る」役割をもつのに対し、

ビタミン、ミネラルとは「微量栄養素」ともよばれ、「体の機能を調節する役割」を果たしています。

ビタミン、ミネラル不足とは?

よく栄養素を車でたとえられますが、

・たんぱく質はエンジンそのもの
・炭水化物、脂質はガソリン
・ビタミンミネラルは、エンジンオイルつまり潤滑油

として説明されます。

つまり、

この例に即して現代人を車におきかえると

現代人とは、「ガソリンは絶えず補給されているが、

潤滑油はささずに走っている車

これが、現代人がかかえる栄養失調の原因です。

では、これにより一体どのような結果を招くのか??

車でいえば、潤滑油をさず走行すると、

・始めはエンジンから異音がしたり、

エンジン音が大きく感じられます。

・さらに進行すると、エンジンの故障に繋がってしまいます。

・また、エンジンにとって動作しづらい状態が続き、普段よりも回転数が増える為、

燃費も悪くなってしまいます。

・最悪の場合、エンジンが焼き付いてしまい、全く動かなくなることも考えられます。

・車種によっては走行中にエンジンが焼き付き、

急にエンジンが停止してしまうこともあります。

あくまで車でのたとえですので、

そのまま、ヒトの体にあてはまるとは限りませんが、

車よりも人間のカラダの方がはるかに部品数も多いし、複雑にできていることはたしかです。

ということを踏まえると、

人にとってのビタミンミネラル不足がどれほど深刻なのか、想像できるでしょうか??

実際、人体にビタミンミネラル不足がもたらすものは、多岐にわたります。

1つ例をあげると、

若い女性は驚くほど栄養欠乏が慢性化していると言われます。

・朝起きられない
・だるい
・疲れやすい
・冷え性
・慢性頭痛
・生理痛

このような不調が

一見栄養不足とは関係なさそうだったり、

原因が不明とされることも多いですが、

実は栄養不足から起こっていることもあります。

そのほか、生活習慣病、心の病、などにつながっていると言われます。

なぜ加工食品にはビタミンミネラルが足りないのか、

ここではお話が長くなりそうですのでまた別の機会にお話させて頂きます。

結論

ご自身の食事で加工食品にかたよってないか、

ビタミンやミネラルが足りているのか、

生活の中でなにか不調はないか、

今一度確認されてみてはいかがかと思います。

それではまた!!