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ハラスメント防止に取り組むのはなぜか?

富士市内にある港、田子の浦近くからの富士山です。新幹線の線路と一緒に見える景色は、いかにもこの街らしいですね。

美しい景色の中で・・・

このような美しい景色が見える・・・けれども、人知れず、いろいろな悩みや苦しみを抱えている人たちがいます。職場、家庭、その他の集まりなど、それぞれの場所にいてなかなか口に出せないような悩みがあるという方もいるでしょう。

先日、ミュージカルで活躍していた神田沙也加さんが亡くなりました。まだはっきりとしたことはわかりませんが、いろいろと吐きだせない悩みを抱えていたとの報道があります。本人はもういないので真偽はわかりませんが、おそらく誰にも言えない悩みを抱えていたのではないでしょうか。

人には言えない悩みがある

神田さんに限らず、様々な人たちが、人には言えない悩みを抱えているでしょう。どんなに美しい景色が見えている場所にいても、そのなかに溶け込んでしまって風化しかねないようなもの。最近、ハラスメント防止(特にパワハラ)をテーマにした研修を担当する事が多いのですが、こうした研修を実施する事業所に限らず、様々な場所で、ハラスメントという一つのテーマで関係する人たちが何かしらの悩みを抱えていると思います。

ハラスメント行為である事実が認定されずとも、裁判沙汰や裁判外紛争になっていなくても、一つ一つの言葉と行動の蓄積でハラスメント行為として認定される事案が発生して、それに関わった人たちが傷つくのはとても残念でならないです。

ハラスメント防止に取り組むのはなぜか?

私は、ハラスメント行為によって、それに関係する人たちが傷つき、職場の雰囲気が悪化してしまうような社会をなくしたいと強く思います。かつては会社員として無力であったことを悔いて、外部のハラスメント防止コンサルタントとして、人材育成に関わるコンサルタントとして活動しています。

ある方に言われたことがあります。

「増田さんは様々な研修をされるのですが、ハラスメント防止というのが、増田さんの研修の実績からするとちょっと特別なものに見える。ハラスメント防止研修をやられるのは何か理由でもあるのですか?」

確かに今から8年前、在籍していた会社でハラスメント防止研修をさせてもらいました。企画から講師までを社内内製化プログラムでやりました。ただ、これっきりとなって他の会社に転職してからはやることはありませんでした。ハラスメント防止研修を長年やってきたわけではありません。

しかし、他の会社に転職後、「ハラスメントじゃないかこれは?」と思われるような状況を目にすることがありました。口汚い言葉で私の同僚をののしる。人格否定の言葉を並べたてる、顧客先で暴力行為手前の行動にでて開き直る・・・それが組織の頂点に近い位置にいる人となると、なかなか解決が難しくなると当時は思いました。精神的にも苦しい時期で行動するだけのパワーもなく、自分自身が何もできない無力さを感じていました。

独立してからハラスメント防止に取り組もうと思って、まだ会社員であったときに、公益財団法人21世紀職業財団「ハラスメント防止コンサルタント」認定試験に合格し、今に至っています。

ハラスメント防止コンサルタントとして

今できること、それは、私が組織の外から、ハラスメントのない職場づくりのために貢献することです。起こってしまっては、起こっていなくても解決の糸口がない状況では正直遅いです。起こらないようにするための土壌にするのが重要なのです。

21世紀職業財団から認定を受ける前に勉強していたころのことは、以前にメインで書いていたブログに掲載しています。

改めて知識を体系化し、独立してからハラスメントにかかわる問題解決にかかわれたのは私にとってはとても喜ばしいこととなりました。難しい問題ではありますが、やりがいのある活動の一つになっています。ある研修会社では、ハラスメント防止に関わるコラムも書かせていただき、幅が広がっています。

私がハラスメント防止で行う研修は、「ハラスメントのない職場づくり」「ハラスメントのない職場にするための部下育成法」「ハラスメントを防ぐためのコミュニケーション」などです。何かリスクになりそうな分野においては、基本は「防止」のために何をするのかが大事です。ハラスメントが起こらないような職場では、社員の方々の心が安全で、ゆとりがもてているように思います。どんなに忙しくても、心に少しでもゆとりを持てるだけの気持ちの状態にしたいものです。ゆとりが一かけらもなくなってしまうと、ハラスメントリスクが高まりますからね。

にこにこ笑って、ハラスメントのない職場を皆さんとつくっていきましょう!可能性を信じて!

お問い合わせ、ご相談は下記のホームページよりお願いいたします。









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