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ふと思い立ったので。

自己紹介

はじめまして。
脚本家の藤咲淳一(ふじさくじゅんいち)と申します。

アニメーション制作会社に正社員として25年ほど勤務しながら
業務として脚本を書いています。

主な代表作品は以下。
『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』(各話脚本)
『BLOOD+』(監督・シリーズ構成)
『ダイヤのA』(各話脚本)
『ポケットモンスター サン&ムーン』(各話脚本)
などです。

近年では
『攻殻機動隊 THE HUMAN ALGORITHM』(漫画脚本)
『ポケットモンスター』新シリーズ(各話脚本)
『ガル学~聖ガールズスクエア学院~』(シリーズ構成・脚本)
『MARS RED』(2021年放映予定・シリーズ構成・脚本)
『DEEMO THE MOVIE』(近年上映予定・総監督)
『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』(2021年公開予定・脚本)
と幅広く仕事をさせてもらってます。

他には専修大学で非常勤講師としてシナリオライティング、
デジタルハリウッド大学でアニメシナリオ概論という
授業を持っております。

ですので脚本を書く基礎的な部分については
多少なりとも知識を伝えることができると思いますが、
それはまた別の機会。

主にtwitter( @fujimarl )などでつぶやくことも多く、
日常の出来事とかちびキャラの絵とかを
載せ始めたりするのでそちらのほうがバラエティに富んでいます。

noteをはじめたわけ

2020年現在、
脚本家デビューの2002年から18年ほどになりますが、
脚本については誰かに師事したことはありません。

会社で押井守監督主催の企画塾『押井塾』に
参加していた関係で押井さんに相談したことはあります。

藤咲「押井さん、アニメの脚本ってどうやったら書けますか?」

押井「宝島のムック読んどけばいい」
(※『別冊宝島・シナリオ入門』のこと)

以上が師匠と呼んでいる押井さんからの言葉でした。

ですので基本、脚本の書き方は自己流です。

なぜこんなことになったのか?

先の押井塾で神山健治(現・攻殻SAC2045監督)と自分が
映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の企画を共同でまとめ、
その際にPS2版のゲームの総監督を任されることに。

その関係で
『BLOOD THE LAST VAMPIRE 闇を誘う血』(富士見ミステリー文庫)
という連載小説をいきなり書くこととなりました。

人生で初めて書いた小説です。
個人的に書いたこともありませんでした。
半年連載後、残り半分を単行本で書き下ろす形で文庫本を上げました。

その後、縁あって同じ担当者から

担当者「タイトルだけ決まってるんですけど、書きます?」

と、誘われて書いた小説が
オリジナルの『上海哀儚』(富士見出版)という作品でした。
その解説を押井氏に頼んだときに言われたのが以下の言葉。

押井「藤咲はもっと書かなきゃダメだ」

と言われ、それを社長に伝えたらしく

社長「脚本書いてみるか?」


ということで
社長命令でアニメの脚本に参加することが決まってしまったのです。

自分は絵描きとして今の会社に入社しました。

しかし文章で飯を食えと命じられたわけです。

それが西暦2001年のことでした――。

その四年前の1996年。

初めての脚本というものに触れました。
『やるドラ』シリーズの
『季節を抱きしめて』『 雪割りの花』のディレクターをしていたので
プロの脚本家さんが書いた本線の脚本を見たのが最初です。

その際に、分岐シナリオを書くことになったのですが
プロの脚本家さん曰く

脚本家「この流れ私にとって最高のものだから他の流れは書けない」

あの当時は脚本なんて素人なんでまったくわかりませんが
今なら意味がわかります。

そして知らないということはある意味、
無謀とも言える行動を取ることもできるわけです。

ゲームのディレクターを任されていたこともあり
システムにも精通しているので分岐シナリオを書くことになったのです。

これが脚本家としての「はじめの一歩」と言えなくもありません。

当然、なんにもわかりません。

柱?
ト書き?
台詞は聞いたことがある。

くらいの知識レベルで脚本を書き始めたのでした。

そのまま小説を書いて、
アニメの脚本を書いたわけですから、
正直な話し、経験積みながら覚えてきたことばかりでやってます。

長くなりましたが、
こうした経験の中で色々思うことがあり、
この際だからnoteにまとめといたほうがいいなと
この文章を綴っております。

脚本の作り方とか、
三幕構成がとか、
ビートシートがとか折あれば語ると思いますが、
ほとんどがどうでもいいことばかりとなるかもしれません。

ただ――。

そこに脚本家のリアルがあるんじゃなかろうかと。

ひとまず次からそんな感じでゆるめに行こうと思いますので
ご興味のある方はゆるゆると更新をお待ちください。

よろしくお願いいたします。




サポートしていただけることで自信に繋がります。自分の経験を通じて皆様のお力になれればと思います。