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蒲郡の「コロナばらまくぞおじさん」と同一線上にいるかもしれない「山崎製パンは買わないマン」

昨日あたりから報道が重ねられるようになった、フィリピンパブの監視カメラ映像が出回った蒲郡の50代の「コロナばらまくぞおじさん」(結果的に感染者が出てコロナばらまいたおじさんになって戦慄が走ったが)を見てて思うのは、おそらくいままさに家族や親類、友人に「蒲郡の恥だ!」と激しく責め立てられて『こんな大ごとになるとは…』と真っ青になってるのではないかという想像。

よっしゃよっしゃのノリですべて乗り切ってきた「ガッハッハおじさん」であろう蒲郡のこの人も、聞きかじりの単語を並べられるとホイホイ似非科学に乗せられる「マイルド陰謀論者」も、なんか良くわからないけどダメっぽい?から買わない「脱山崎製パン主義者」(参考URL:https://wedge.ismedia.jp/articles/-/18937)も、非科学的な認識で行動しているという点で同一線上にいる。

正しい認識の欠如や非科学的な思い込みによる「根拠のない楽観」は、「根拠のない萎縮」と同じくらい罪悪なのだと思う。

今後は「情報の真贋を正しく見極める能力を教育する」ことと「勝手に非科学的な思い込みをしていても許す寛容」をいかに両立させるかが社会の前進の鍵になるだろうか。

そんな中にあって、愛媛県知事の中村 時広氏が出したメッセージ(https://www.pref.ehime.jp/…/k…/documents/chichi-message-.pdf)が心を打った。

蒲郡のおじさんも、こんなことがなければ地元のフィリピンパブでお金を落としてくれる、気の良いおじさんだったのかもしれない。

敵はウイルスだ。

そのために人は、いがみ合うのではなく、手を取り合わなければならない。

愛媛県内における新型コロナウイルス感染症の状況等について (抜粋)

令和2年3月6日
愛媛県知事 中村 時広

(前略)ウイルス感染は、ご本人の意思で行われたものではありません。また、ダイヤモンド・プリンセス号からの下船者や、感染者の職場の方々など検査を実施した方は、国の基準で検査が必要な方だけでなく、県の独自の検査に快く応じていただいた方も含まれます。
未知のウイルスで姿が見えないため、県民の皆様にとって不安や恐れの気持ちはあろうかと思いますが、こうした方々やその関係者の方々も、我々と同じ普通の県民であることに一切変わりはありません。
なにとぞ、こうした方々やその関係者を、地域社会や人の輪から遠ざけるようなことはせず、むしろ「大変だったね」と声をかけていただきたいと思います。
私たちが西日本豪雨災害で学んだのは、人の絆の強さであり、大切さです。ウイルスを過度に恐れ、地域で共に生きる方々を攻撃・排除したり、傷つけたりするのではなく、むしろ今こそ他人を思いやり、皆で手を取り合って、この不安と危機に対処していきましょう。

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