『彌榮家だより』令和2年2月22日号[天皇陛下のお仕事]

≪彌榮家だより≫ 令和3年2月22日号

みなさま、こんにちは。
日本のこころを伝えるマナー講師 
彌榮家 代表の 加野房枝でございます。


「彌榮」とは、
「ますます栄える」「幾久しく」「永遠に」という意味の、おめでたい言葉です。

読者の皆様の日々の生活が、お仕事が「彌榮」に輝き続け、この日本がひとつの「家」として幾久しく続きますように、
私 加野房枝がお手伝いさせていただきます。


さて、
去る2月18日に二十四節気の「雨水」を迎えました。
降る雪が雨に変わり、農耕の準備をはじめる季節がやってきました。

現在の七十二候は雨水の初候
「土脉潤起」
(つちのしょう うるおい おこる)
早春の暖かい雨が降り注ぎ、大地が潤い目覚める頃。

そして、明日23日からは次候
「霞始靆」
(かすみ はじめて たなびく)
春霞がたなびき、山野の情景に趣が加わります。

 ※たなびくは「雲」に「逮」


※七十二候(しちじゅうにこう)
日本の季節には、春夏秋冬と、二十四等分した二十四節気、七十二等分した七十二候があります。
花鳥風月を盛り込んで表現される趣深い七十二候を、毎回ご紹介してまいります。


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[天皇陛下のお仕事]


明日は天皇誕生日です。
御代替わりがありましたので、昨年から今上陛下のお誕生日である2月23日が祝日になっていますね。

宮中祭祀では「天長祭」(てんちょうさい)といいます。


ところで皆さん、
天皇陛下の最も大事なお仕事は、なんだと思われますか?

それは、
「祈り」
です。


日本の天皇は、世界最高の神官でもあります。

神に仕える者の頂点に立つのは、
神の国であり世界最古の国である、この日本の天皇に他なりません。

でも、陛下が神様に仕えている お姿というのは、一般人にはあまり馴染みがありませんよね。

それが秘儀であり非公開であるから、というのももちろんありますが、
これにも先の敗戦の爪痕が色濃く残っているのです。

日本は戦争に負けたことにより、政教分離を余儀なくされました。
天皇も国の政治から距離を取る存在となりました。

そして、天皇が行なう祭祀(さいし=神への祈りの儀式)は、公務とは見なされなくなってしまったのです。

アメリカ大統領が聖書に手を置いて政治への忠誠を誓うのに、
日本では総理が神社参拝をすると批難の声があがります。

キリスト教がなんかカッコよく感じるから結婚式はチャペルで挙げる、
女性が肌を見せないイスラム教の教えに従ってモスクでは肌を隠しベールをかぶる、
でも、
神社やお寺での参拝方法を知らない、
そんな日本人が多く存在する時代が長く続きました。

そんな中でも、歴代の陛下は、
我々が目にする公務に加え、古くから継承されてきた祭祀を忠実に丁寧に行なってこられました。
先帝陛下でいらっしゃる現在の上皇陛下は、
皆さんもご存知のとおり、天災が起こればすぐに上皇后陛下とご一緒に弾丸スケジュールで各地へ飛んでいかれ、
先の大戦で戦陣に散った御霊(みたま)を慰めるため、世界を駆け回られ、
御自ら公務をどんどん増やされました。

それでも、宮中祭祀をお休みにはなられませんでした。

なぜなら、それが天皇が天皇たる第一義であり、
神様とのお約束であり、
日本そのものであるからです。


ちなみに、宮中祭祀のひとつに「四方拝」(しほうはい)というものがあります。
年の初めに天皇が各地の神々へ祈りを捧げる儀式なのですが、
この儀式は皇居の庭、つまり外で行われます。
年の初めですから、冬真っ只中です。
天皇が坐すのは、庭の砂利の上に敷かれたゴザの上。
真冬に、外で、しかも先帝陛下におかれては、80歳を超えたお方が、ゴザ一枚。


陛下の譲位にかかるビデオメッセージを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
全身全霊で職務にあたることが難しくなった、との旨をおっしゃいました。

天皇の祈りというのは、
幸せは広く国民へ行き渡るよう、
困難は自分の身を通してくれるようにと、
神へ祈りを捧げるのだそうです。

まさに毎回が命懸けの祈りなのです。


天皇は国民のことを
「おおみたから」
とおっしゃいます。

全ての国民は我が子であり、国の宝であると。
だからこそ、国民全体の父である私が、命をかけてお守りしますと。

全身全霊というのは、そういう意味なのです。

そして、
私たち国民からみて、天皇陛下のことは
「すめらき」
とか
「すめらみこと」
と申します。

天皇と国民は、お互いが敬愛し合う「親子」なのです。

我々の今があるのは、歴代の陛下という「お父様」が、祈りにより身をもって守ってきてくださった、その賜物です。


天皇の御代が末永く続くように
すめらぎ いやさか!
とか
すめらみこと いやさか!
と言ったりします。


天皇を家長とする皇室、
ひいては天皇陛下を国民全体の家長とするこの日本が彌榮でありますよう、
天皇誕生日にこそ我々も神々様に祈りを捧げましょう。


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ではまた次回、お会いいたしましょう。
ごきげんよう。

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    代表 加野 房枝

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