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愛犬と山へ行ったらドロドロモンスターになって帰ってきた

愛犬エースを連れてプリウスで車中泊旅に出た。

ラスベガスから北東へ2時間。
トラックストップ(日本でいうIC)で寝ることにした。

夜9時、
歯を磨いて車の窓に目隠しカバーを貼る
プリウスで寝る初めての夜。

目を閉じて寝ることに集中するのに
全然寝れない、、、

不慣れな場所だからか、初めての体験に緊張しているのか、


『ええい! こんなところで寝れるか!!!』


ぐっすり眠る愛犬エースを起こさないように
運転席に移動して
明日の目的地までもう少し進むことにした。


結局、1時間半進んだ場所で見つけたトラックストップで就寝。


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昨夜ドライブしたおかげで
Red reef canyonに朝8時に到着しそうだ。

車から見える美しい赤い山々に
これから登ると思うとワクワクが止まらない。


入場ゲートに受付の人がいなかったから
入場料$5と登山届を受付横のポストに投函。


登山口の駐車場でパジャマから着替え
歯磨きしたりエースに朝ごはんをあげていると
地元のキャンパー夫婦が話しかけてきた。

山の麓にあるキャンプ場に
泊まりにくる常連さんで
おすすめのスポットや登山コースを教えてくれた。

コーヒーを勧めてくれたけど
私はコーヒー苦手なので
フーリズドライ味噌汁にお湯を入れてもらって
2人が教えてくれた登山コースに行ってみる。


登山口の入り口


-RED CLIFFS-
その名の通り赤い土、赤い岩が広がる景色は
太陽に照らされて本当に美しかった。


入り口に聳える圧巻の赤岩


登山開始してから15分ほど歩くと川があった。
最近水を克服したエースは何の迷いもなく飛び込んで
一瞬のうちに赤い土にまみれたモンスターに変身した。


もうやめて〜!!

この後どーやって車に乗るの?


と頭を抱えながらも
自由に走り回ったり、泥の中をころっがたりする愛犬を見て
とりあえず後のことは考えず私もこの瞬間を楽しむことにした。


愛犬エースを迎え入れて1年がたつ。
犬は自由で、魅力的で、美しい。
いつだって”今”を生きている。

”車中泊中だからできるだけ綺麗にしてたい”

とか、

”まだまだだ先は長いから、体力を温存しながら行こう”

なんていう人間の願望や計画なんて
お構いなし。

やりたい放題の野生児エースが可愛かった。


こんな顔で見られたら「もうやめて」なんて言えない



しばらく進むと難関がやってきた。
5メートルもある岩がドーンと行く手をはばむ。
岩には足先が入るくらいの穴が所々にあって
サポートロープが垂れている。

ロープにつかまってこの岩を超えて行かなければならないようだ。
エースがいるしこれ以上進むのを諦めても良かったが

この先には滝があるって言ってたし
せっかくだから見に行きたい。

私の冒険魂にも火がつき、もっと先へ進みたくなってきた。

エースを連れていく前に安全確認のため、
まずは1人で登ってみる。

片手で登るコツを掴んでから

エースを右ウデに抱き抱えて、
左手でロープをしっかり掴み
足を滑らせないように一歩ずつ上がっていく。

こういう時のために日頃からエースが苦手な
抱っこの練習をしてきたのだ。


エースを担いで登った岩


頑張って超えた岩の先には
赤い岩に囲まれた川の流れるオアシスが広がっていた。

誰もいない2人だけの楽園で一緒に走り回って
2人とも泥だらけになった頃
別の登山客がやってきて
「どーやって犬とココまで来たの!?」
とビックリされた。


エースはとってもフレンドリーな性格で
犬にも人にも誰にでも優しい。
迎え入れた初日から遊びの一環として
トレーニングをした甲斐もあり
アウトドア好きの頼もしい相棒になった。

意思疎通ができるから
どこにでも連れて行ける。

岩の先に広がるオアシス


遊び疲れて車に戻る山道で
背中に赤ちゃん、
両手に2-3歳の子供を連れた登山パパに出会った。

子供3人を連れて登るなんて、

なんてクレイジー!

っと思って見ていると

濡れた岩場で足を滑らせ
赤ちゃんを背負ったまま川にボチャン。



すぐに

「I'm OK〜!!!!」


と叫んで周りのみんなに安否を知らせてくれたから
無事だったようで安心したが


世界は破天荒な奴らばっかり。
まだまだ驚きで溢れているなと知らしめられた。



つづく


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