理想と現実のはざまで〜私の庭編〜
うちのマンションには庭がある。と言っても土がある部分はほとんどなく、コンクリートが敷き詰められた3畳くらいの広さで、用途と言えば布団を干すぐらいだ。
引っ越してきた当初は庭があることにときめき、ガーデニングに憧れ、ホームセンターでいろんな物を買ってきた。土、肥料、プランター、スコップ、支柱。今では庭の片隅の収納ボックスに静かに眠っている。
ガーデニングに飽きたわけではない。買ってきた大小様々なプランターに花や野菜いろいろと植えてみた。図書館で本を借り、ネットで調べ、農大出身のエキスパートに相談もしてみた。それでももって1週間。花は枯れ、野菜はほとんど実がならない。なぜなのか?
理由は住んでみて分かったのだが、うちの庭は日当たりがとても悪い。11月から1月頃までまったく日が当たらない。洗濯物も乾かず、花粉の時期も入れると11月から4月までいつも部屋干し。これが悲しい現実だ。
わずかにある土の部分には、当初きれいにタマリュウと呼ぶ植物が植えられていた。それも今では数株しか残っておらず、元気に育つのは雑草ばかり。今日やっと涼しくなってきて、元気に育っている雑草を抜いた。多分これがタマリュウと思われる植物だけ残してみたが、なんとも寂しい庭である。
今調べてみると、タマリュウは日陰でも元気に育つとなっている。芝生の様に一面きれいに生えている写真もある。もう一度株を買ってきて植えてみようか。それでも育たなければ、自分にセンスがないという、新たな現実に向き合うことになりそうだ。
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