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マイニングによる報酬体系を取り入れたBtoCサービスの可能性について

ブロックチェーンのサービス設計を行う過程で考慮したいのが、
マイニングによる報酬体系の作り方です。

前回のエントリーでお伝えした通り、ブロックチェーンベースのシステムにはパブリックとプライベートの2種類のブロックチェーンの型が存在するとお話ししました。

このうち、パブリックチェーンにプライベート感を持たせた
ハイブイット型のブロックチェーンには可能性があるとお伝えしました。
そこで今回ご提案したいのは、自社サービスの利用者に限定してマイニングを解放するという設計です。

パブリックブロックチェーンの持つ脆弱性をカバーしつつ、
ネットワークへの参加者がメリットを享受できて
参加者が増えるに従って計算能力が高くなっていき、システムが堅牢になるシステムです。

具体例を挙げてみます。
私はコーヒーが好きなので、コーヒーショップを事例にしてみましょう。

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そのコーヒーショップは、ある生産者から納品されたコーヒー豆をブロックチェーンで管理していて、コーヒー豆が一番美味しいタイミングで焙煎していることを売りにしています。

ブロックチェーンにはそのコーヒー豆がいつ、どこで、誰によって生産されて、いつ生豆にされて、いつ焙煎されたかわかるようになっています。
それがレシートに印字されたQRコードでいつでも自社の専用アプリから閲覧できるようになっています。

コーヒーショップではその物流システムをハイブリット型のブロックチェーンで運用していて、自社で51%以上のブロックの処理能力を保有しつつ、49%を解放していて、自社の専用アプリからマイニングに参加できるようになっています。

マイニングに成功するとアプリ内で報酬としてコーヒー豆1粒がプレゼントされ、それがコーヒー一杯分に到達すると実際に無料で1杯のコーヒーと引き換えになる。

利用者は自分たちも参加して商品の信頼性を高めいけるのだ。
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いいですね。こういうサービスを是非作っていただきたいのですが、
どこか興味のあるコーヒーチェーンの方、ご連絡お待ちしております。

さて、ここで注目なのは、利用者がシステムの処理に参加して報酬を得るという形です。

ブロックチェーンをハイブリット型で展開するので51%攻撃を受ける心配はありません。
利用者が増えれば増えるほど、ブロックチェーンのシステムの計算能力は高くなります。
そして利用者は、運営に参画して報酬を得るのです。
この利用者の部分にコーヒー豆の生産者も参加することができるようになります。

コーヒーショップは顧客に提供するコーヒーの品質を公表して信頼を得る。
顧客は自分たちが飲むコーヒーの品質を自分たちも参加して維持できる。
生産者は自分たちの作るコーヒー豆の価値を最大化できる。

上記に示したような事例は商売三方良しで、持続可能で、最適な商環境を構築することができる可能性があります。

これらはあくまで机上の空論であり、私の示すハイブリット型ブロックチェーンの可能性でしかありませんが、ブロックチェーンのシステムが実用化されていく過程で実際に生まれうるサービスの形だと考えます。

利用者が自分たちで自分たちの求める品質を担保するサービスの処理を代行して報酬を得る、というのは非常に現代的なサービスの構成なのではないでしょうか。

こういったブロックチェーンを使ったサービスのご提案、ご相談など承っています。


お気軽にtwitterまでご連絡ください。
@fujikix

さて、そろそろネタが尽きてまいりました。
ブロックチェーンの話をざっくりする件、ぼちぼちやっていきます。

多少なりとも、あなたの生活にプラスとなるような情報でしたら嬉しいです。