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世の中の大体のサービスは今ある仕組みで十分だけど、ブロクチェーンにするといいことがある領域や分野がある。

ブロックチェーンは万能であることのように思っている方がたまにいるのですが、実際にブロックチェーンでなければならないことは、今のところほとんどありません。

すでにおおよその課題を解決するシステムがあるのです。ただ、実現できているけれど課題がたくさんあって、それを解決するために多くのコストを支払っている場合があります。主にセキュリティ面、それからサーバーのゼロダウンタイム保証やデータのバックアップ等がそれにあたります。今までここには多くのコストが支払われてきました。ブロックチェーンにすればそれらのコストが低くなることがあります。

ブロックチェーンの特性は以下の点です。
 ・可用性が高いこと(ゼロダウンタイム、データの分散管理)
 ・セキュリティが高いこと(改ざんの難しさ、暗号化)
 ・記録を残したり証明したりすることが得意

こういった特性を活かせる領域ではブロックチェーンを使うことによりコストが減る可能性があります。ただし、既存のシステムが動いている場合はそのシステムからの乗り換えコストがあるので、これがブロックチェーン化するコストメリットがあまりないと思われる最大の理由で、実用例が少ない理由だと思っています。

このことを昔と今の仕事の仕方で例えると、紙と鉛筆とそろばんで経理の業務をしていたけど、パソコンとWindowsとエクセルで効率よくできるようになりました、というような話です。

現状からの変化には利用者の理解と変容が不可欠です。昔は経理業務をしていた人たちは、なんの疑問も持たずに紙と鉛筆とそろばんで経理業務をしていたのです。今、そういった作業をしている人がいたら効率が悪いと感じることでしょう。エクセルで関数を使った方がより正確で、確実で、大量のデータを扱えます。

そのことを昔の経営者に説いてもPCやソフトの導入コストに対して即座にYESとは言わなかったでしょう。今は当たり前でも昔は当たり前ではなかった。ブロックチェーンについても同じことが現時点で起こっていると感じます。そしていずれそれらはブロックチェーンをベースとしたシステムに置き換わっていくだろうとも感じています。歴史が証明しているからです。

ブロックチェーンとはそういったものなので、だいたい今の技術でできるのだけど、ブロクチェーンを活用するとコストが下がる領域や分野があるということをご理解ください。


キービジュアル:RRice

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