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考えることの価値について

 この記事を通してみなさんにお伝えしたいことは、考えるということの意味であり価値です。それは今までと変わりないのですが、今回は、自著の本文紹介はせずに、今までとは違う形で、そのことについて書いていこうと思います。それでは、以下に記します。

 人は考えることで分かろうとします。この考えて分かるということが人の行動を変えることになります。なぜなら人は分かっていることに従って行動しようとするからです。ですので、本当のことが分かっていれば人は本当のことに従って行動しようとします。これが、考えることの意味でもあります。いまいちぴんと来ないと思うので、以下で例を挙げて説明します。

 例えば、生きていても楽しくない、辛いことばかりだからもう死にたい、と思っている人がいるとします。この場合、その人は、死ぬことで生きているよりも良い状況に至ることができると思っているわけです。では、この人が考えることをしたとします。それによって、死というものが生というものより悪いものだと分かるなら、死にたいと思うこともないでしょう。だって、良い方を選んだ方が良いのですから。一方、生と死のどちらが良いのかは、分からないことだと分かるのであれば、どちらを選ぶことも出来はしない、と分かることになると思います。そして、その理解に従って行動するでしょう。

 もう一つ例を挙げてみます。例えば、幸せを求めて無理ばかりしている人がいるとします。その人は、その無理をすることが幸せに繋がると思ってそうしています。では、この人が考えることをしたとします。それによって、その人は、無理をすることで幸せになれる、と確かに分かるのであれば、何の迷いもなくその無理を続けるでしょう。一方、幸せが無理をすることで手に入れられるようなものではない、と分かるならば、その人は、当然その無理を止めることになります。誰だって無理はしたくないのですから。

 上の例は、あくまで感情ではなく理屈の話ではあるのですが、理屈としてはそうなると思います。では、死ぬとは何なのか、幸せとは何なのか、その本当のこととは何なのか、と考えていく。勿論、それはまだ分かりませんが、それが分かっているなら、やはり、行動や生き方に変化が生じるでしょう。なぜなら、それが、本当のことだからです。

 本当のことが分かれば、幸せを適切に求めることができるようになる。幸せだと思って幸せとは関係ないものを追い求めるのではなく、幸せだと思って幸せこそを求めることができるようになる。本当のことが分かれば、ただ悩み、ただ迷う、ということにはならない。だって、本当のことは揺るがないのですから。それが考えることの価値でもあります。そして、その本当のことであり真理を探究するために必要なのが考えるということであり哲学ということです。

 人は、生きていく上で色々なことに悩みを抱えることと思います。例えば、人間関係、仕事、お金、学校、友達、家庭、その他。また、人は日々、色々な思いを抱えながら生きていることと思います。幸せになりたいと思ったり、生きたいと思ったり、死にたいと思ったり、絶望したり、孤独を感じたり。では、そんな悩みや思いとは一体何なのか、その本当のこととは一体何なのか。それを考えて分かることで、今までとは違った景色が見えるようになると思います。

 しかし、私のnoteをこの記事から見られた方においては、どのように考えればいいのか分からない、ということになるかと思います。それについては、今までの投稿で既に示しているので、まだ読んでいない方は、ぜひそちらもご確認いただければと思います。

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