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固定金利と変動金利|後悔しないために知っておくべきメリットデメリット

「固定金利と変動金利どっちにしよう?」


憧れのマイホームを買うことになったとき、金利選びで迷う人は多いかと思います。


結論からいってしまえば、ケースバイケースです。

家族構成やライフプラン、考え方によって、固定金利と変動金利のどちらがいいかは異なるもの。

そこでこの記事では、金利の基礎知識からメリットデメリット、金利を選ぶときのポイントまでわかりやすく解説します。

変動金利って?

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変動金利とは、市場の金利の変動に合わせて、不動産ローンの金利が変わる方式のことです。

とはいえ、金利に連動して毎月返済額が変更されるわけではありません。

銀行で金利の見直しが行われるのは、一般的に半年に1回。返済額が変更されるのは5年ごとです。

もし金利が急上昇したとしても、「返済額は前回の1.25倍までしか上げられない」というローンの利用者を保護するためのルールもあります。

変動金利のメリット

「超低金利時代」といわれる今、固定金利に比べて金利が格段に低いことが最大のメリットです。


2020年11月に実施された、住宅ローン利用者の実態調査では、変動金利を選択した人が62.9%と半数以上を占めました。

2021年5月時点での変動金利は0.440%、35年固定金利は1.360%。

3000万円のローンを35年で組んだ場合の、年間支払金利を比較してみましょう。

35年固定金利を元利均等方式で借り入れると、金利は1年で220,857円。
変動金利は67,850円です。

その差はなんと、約15万円。

1年間で支払う金利が、変動金利は固定金利の1/3以下になります。


変動金利のデメリット

もちろん、変動金利が上昇して固定金利より高くなるリスクもあります。

「返済額は1.25倍までしか上がらないから大丈夫!」と思いきや、1.25倍以上に増えた部分の支払いはしっかり繰り越されていくのです。

金利が大幅に跳ね上がることはないといわれていますが、金利の変動は誰にも予測できないこと。

金利上昇のリスクがあることは理解しておかなくてはいけませんね。

変動金利はこんな人におすすめ

・借り入れ額が少ない人
・借り入れ期間が短い人
・ボーナスなどで繰り上げ返済する人
・マメに資金管理や金利チェックをできる人
・ある程度の貯金がある人

借り入れ額が少ない、借り入れ期間が短い、繰り上げ返済ができる人は、金利が上がる前にローンを返済できる可能性が高いということ。

金利上昇のリスクを抑えられるので、変動金利に向いています。

知らないうちに金利が上がってた、なんてことにならないように、金利の値動きをちゃんとチェックできることも重要です。

また、貯金があり金利がアップしたときにも支払いに困らないようであれば、変動金利を選ぶのもいいでしょう。

固定金利って?

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固定金利は、文字通り金利が変わらない借り入れ方式です。

3年・5年・10年と金利の固定期間を選ぶ期間選択型

借り入れ時から返済完了まで金利が変わらない全期間固定型の2種類あります。

全期間固定型の住宅ローンを代表するフラット35は、最短15年、最長で35年の借り入れが可能です。

固定金利のメリット

固定金利の場合、将来の予定が立てやすいことがメリットです。

返済が毎月一定額なので、車の購入や子どもの教育資金の準備など、大きな出費に向けて準備がしやすくなります。

また、金利変動を気にする必要がなく気楽に過ごせることも、実は大きなメリットです。

固定金利のデメリット

デメリットは、金利が高く設定されていること。

現在のような低金利のときには、変動金利との差が大きく、なんだか損した気持ちになってしまいますね。

期間選択型の場合、固定期間が終わったら金利の方式をまた選ぶことになります。

このとき、変動金利のような1.25倍ルールはないので注意しましょう!
金利が跳ね上がる可能性があります。

固定金利はこんな人におすすめ
・借り入れ期間が長い人
・出産や子どもの進学など、大きな出費の予定がある人
・金利の情報をチェックする時間がない人
・金利のことで心配ごとを増やしたくない人

10年後、20年後の金利はどうなるか分かりません。

借り入れ期間が長い人が変動金利を利用するのは、リスクが高いでしょう。
そのため、今後大きな出費の予定があったり、金利のチェックをする時間が取れない人も、金利上昇の影響を受けない固定金利がおすすめです。

お金の心配は大きなストレスになります。
固定金利は高いけれど、安心を買うのだと思えば妥当なのかもしれません。

固定金利・変動金利の特徴まとめ

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・2021年現在は変動金利が低い
・変動金利は上昇リスクがある
・変動金利の支払い額の変更は5年ごと
・固定金利は金利が高い
・期間選択型の固定金利は、期間終了後に金利が大幅に上がる可能性がある

固定金利にも変動金利にも、それぞれ長所と短所があります。

どんな借り入れ方法が1番自分に合っているか?

借り入れ額やライフプラン、そしてご自身の考え方に合わせてよく検討してくださいね。

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