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トウバ・トンボ

トウバ・トンボとは

聞きなれない言葉かもしれませんが、トウバはお墓の後ろに立てる縦長の木のことです。
トンボはご存じの通り、虫のトンボのことです。
これらはローソク足の形を表した用語なのですが、どんな形なのか?どういった意味をもつのか知っていますか?


ローソク足の形

ローソク足は始値と終値を表したもので、道中の安値・高値も確認できる優れものです。
始値と終値は実体で、安値と高値はヒゲで確認できますね。

そしてこういったローソク足の形の中には実体の無い寄引同時線というものがあります。

この寄引同時線の中に出てくるのが、「トウバ・トンボ」です。

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トウバとトンボ

それぞれの形は上の画像のとおりです。

値動きとしては

・トンボは始値から価格が下がり、最終的に値段が始値に戻った時
・トウバは始値から価格が上がり、最終的に値段が始値に戻った時

にこうした寄引同時線の形を形成します。


基本的な意味

ではトウバ・トンボが出てきた時、チャートに対しての基本的な考え方はどうなっているのでしょう。
トンボの場合は売られたけれども勢いを戻してきていて、
トウバは買われたけれども買いの勢力が続かなかった
という風に見るのが基本です。


ポイント① どこで現れるか?
具体的には
トンボが底値圏で出てくると、底打ちの暗示に
トウバが天井圏で出来ると天井うちの暗示になる
という事です。

また、こういったローソク足が出てきた時に自分の頭で値動きに転換できることも大事なことです。


ポイント② 有効性の高い市場
寄引同時の時にしか出ないトウバ・トンボは、寄り引き価格と大引け価格が重要な市場ほど意味を持ちます。

Fx市場は24時間取引のため基本的には寄り引き大引けというものが定まっていないので、寄引きと大引け価格に大きな意味はありません。

それに対して株式市場では取引量の多くが寄り引きと大引けに固まっているので、その価格がいくらだったかという事が大きなウエイトを占めます。
ですのでFxと株式での「トウバ・トンボ」の有効性は大きく違っているのです。


注意点
最後に、トウバ・トンボを見た時に、その時点での考え方は

トンボは買方が優勢
トウバは売方が優勢

という考え方にはなるものの、そのあとの動きには注意が必要です。
というのもトンボが出たという事は始値と終値のダブルトップを作って下げだすことがあり、トウバも同じく始値と終値のダブル底を作って上げだすという動きがある。

このことも念頭に置いておく必要があります。
そして寄り付きの値段で絶妙に値段をキープしているという事は明日の動きに大注目という事です。


まとめ

今回はローソク足の形を表す「トウバ・トンボ」について解説しました。
ネットで調べると「トレンド転換の印」とだけ書かれているだけですが、値動きを追って考えるとこんなに色々な事が分かるのです。
また有効性の違いという事も必ず覚えておいてください。



私の師と仰ぐ小次郎講師の教えを参考にさせてもらってます。講師は動画などでもっと詳しく説明されてますので興味のある方は是非検索してみてください!


今回は以上になります。


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