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ゴーイングマイウェイな愛しい人

キングと会う3回目。
パスタランチ後、私の好きなカラオケに付き合ってもらう。

カラオケなんて長いこと行ってないなんて言うけど、そこはさすが遊び上手なキング。
行ったら行ったで、私が歌う曲(主に懐メロ)ほとんど知ってて口ずさんでくれるし、BOOWYの曲は私より歌い慣れてて頼もしいし、竹内まりやが好きって私の十八番のシングルアゲイン喜んでくれるし。
合間にハグしたりキスしたり、ほどよくドキドキさせてくれて、何より心から楽しそうにしてくれている、それはそれはスペシャルなひとときだった。

カラオケ楽しんだ後はラブホへ。
駐車場から部屋に着くまでキングの後を着いて歩く。キングの歩く後ろ姿に大人のオトコ感を感じてキュンキュンした。歩く後ろ姿も男前。

2回目のセックスは前回よりリラックスしてできた。一緒にお風呂に入ることもできた。ただ、全裸を直視されるのは恥ずかしい。私はキングの視線を遮るように体を曲げたり捻ったりする。

それに比べてキングは堂々としたもの。勃起した自分のモノにタオルを引っ掛けて「見てー、すごいでしょ!笑」と満面の笑みではしゃいでる。
そんな姿も中年の少しだらしないカラダも魅力に変わるのはその男前さとキャラ得だな。

あまり経験のない私はセックスに対して淫靡な、はしたない、みたいなマイナスイメージがあって、しっかりと性欲があるのにそれをオープンにできない、気恥ずかしさがあった。それをあっという間にキングが解放してくれた。

キングは1回目が終わると腕枕をしてくれてウトウトしたり面白い話を聞かせてくれたりする。臨場感ある話ぶりに引き込まれ、私はたくさん笑う。
そうしてしばらく休憩してスキンシップしてるうちに2回目へ。前回も2回した。
終わった後はヘトヘトになって「おれ、50過ぎよ」と笑った。


思い出した。この日のキング、黒いTシャツに黒いデニム。シャツを羽織ってたけど、早々に脱いでた。日差しがポカポカしていたとはいえ3月初旬。
「おれの季節感バカっぽい?」って笑ってた。
私は「ブラックコーデかっこいいよ」って褒めた。


こんな些細なひとときがいまだに愛おしくてたまらない。
私はこんな思い出を反芻して生きていくのかもしれない。
どんだけ私に爪痕残してくれんだよ、キング。

自覚しろ。笑





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