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藤井満
2022年9月3日 18:49
熊野の森にころがるこけ蒸した「大地の卵」熊野古道中辺路の「雲取越え」(和歌山県)は、那智の滝のある那智大社から2日間かけて山の尾根をたどって本宮大社にむかう山道だ。江戸時代には、伊勢参りのあとに西国三十三所を歩く巡礼が、那智大社の隣の西国一番札所、青岸渡寺(せいがんとじ)からこの道をたどり、二番札所の紀三井寺(和歌山市)をめざした。 2015年秋、小雨にけぶる青岸渡寺を参拝してこの道にはいっ