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富山県知事選が告示。半世紀ぶりの保守分裂選挙。争点はどこに?投票率は? その①

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富山県知事選挙の争点を、3つのポイントで考えてみた

藤井だいすけ@富山県議会議員です。
本日10月8日、富山県知事選の告示日を迎えました。今日から25日の投開票日までの17日間、激しい選挙戦が繰り広げられることになります。
候補者は、新田八朗氏(62歳)、川渕映子氏(71歳)、石井隆一氏(74歳)の3名(※ポスター番号順)。

51年ぶりの保守分裂選挙、かつ72年ぶりの女性候補者が出る選挙ということで、告示前の前哨戦からマスコミには大きく取り上げられていました。9月26日には県内マスコミ合同での公開討論会も行われ、各候補の政策や人物像について質問が飛びました。とはいえ、今回の県知事選の争点がどこにあるのか、よくわからないというのが正直な感想ではないでしょうか。

1年半という短い期間ながら、県議会議員として活動してきたものとして、私なりに今回の県知事選の争点をまとめてみたいと思います。ポイントは3点です。

争点① 新型コロナ対策と早期経済回復
争点② デジタル化による社会変革
争点③ 誰ひとり取り残さない教育と福祉

とはいえ、この争点は現在どんな自治体にも当てはまるものであり、これが同じタイミングで行われる岡山県知事選の争点と言われても違和感ないでしょう。そう考えると、政策の中身の是非だけではなく、他県と比較した「差別化」「スピード感」「実現性」が問われているのだと、私は考えます。

3人の候補の政策を、僭越ながらまとめてみました

各候補の詳しい政策集がまとまっているリンクは以下です(2020年10月8日時点、ポスター番号順)

・新田八朗氏
https://nitta8.info/wp-content/themes/hachiro/images/manifest.pdf
・川渕映子氏
https://www.youtube.com/watch?v=vWaPFfsC5Tg
・石井隆一氏
https://www.ryuzankai.jp/app/website/wp-content/uploads/policy20201003-1.pdf

リンク先を見ると……新田氏は重点8策+詳細88個、川渕氏はすぐやる3つの政策を13分の動画、石井氏は5つの約束+詳細100個と、全部読み込むのは私もなかなか大変でした(汗)。そんなに時間がかけられない!読みきれない!という方もあると思うので、僭越ながらポイントをまとめてみました。

争点① 新型コロナ対策と早期経済回復
新田氏「スピード重視の経営支援を行い、新産業を創出し競争力を高める」
川渕氏「まず県民の命と暮らしを支える。そして地域で経済をまわしていく」
石井氏「PCR検査1日1500件体制を実現し、3000億円の中小企業支援を行う」

争点② デジタル化による社会変革
新田氏「働き方改革ラボやデジタル化専門部署等を創設し、選ばれる富山へ刷新」
川渕氏「(デジタル化への言及ないが)子ども食堂等コミュニティビジネスとの連携重視」
石井氏「光ファイバー100%整備等、東京一極集中是正するデジタル革命を推進」

争点③ 誰ひとり取り残さない教育と福祉
新田氏「市町村と連携しプロジェクト学習グローバル教育を進め、富山こども病院等を整備」
川渕氏「子どもと高齢者の寄り添い、NPO団体等巻き込みながら多様性を認める富山に」
石井氏「県立大学でのDX教育や起業未来塾等での人材育成で、幸福度日本一の富山県に」

できるだけ公平中立にまとめたつもりですが、恣意的に感じられる方がいたら、申し訳ありません。ちなみに、3人とも女性活躍の象徴として、女性知事・女性副知事に言及されているのも興味深いところです。

私なりに各候補の政策を考察してみると……

私が考察するに、3人の候補者とも、それぞれ政策の独自性を出そうと努力はされていますが、その政策の「差別化」「スピード感」「実現性」については差があるように感じます。石井氏は現職であるがゆえに、その政策が「いつ」「どんな財源で」「どんな成果を」について、かなり踏み込んで説明しています。いっぽう新人の新田氏・川渕氏は、そこまで実現性を明確にすることは難しいゆえ、知事として実現したい世界観や未来の姿を見せようと努力されていることがわかります。特に川渕氏は、ご自身のボランティア経験の実例を語りながら生活に密着した政治の在り方を訴えているので、あえて“動画”での政策公表なのだと感じました。

今回の富山県知事選は、自民党の保守分裂ばかりが話題となっていますが、本来は富山県の10年20年の未来をより良いものにするため、いま何が大事なのか、どの人に県政を託すべきなのかを考える絶好の機会なのです。残念ながら、一部で怪文書的なものや候補者への誹謗中傷的なものが散見されます。そういったものに惑わされず、県民の皆様には貴重な一票をしっかりと行使していただきたいと切に願っております。“富山の未来を託す県知事を選ぶのは、県民一人ひとりの一票である”―――この事実は、変わらないのですから。

その②では、投票率とその影響について考察してみたいと思います。

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1973 年富山県富山市生まれ。富山県議会議員。リクルートでフリーマガジン「R25」等の編集長を歴任。退職後、富山市で介護事業アポケアとやま専務取締役に。社会福祉士。県政通信「セブン・リバーズ」をご希望の方はこちらまで→https://fujiidaisuke.com/
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