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「評価されないと描く気が起きない」の解決方法

絵を描いているなら誰だっていいねが欲しいと思います。いいねを貰うことでやる気が出て、もっとたくさん絵を描こうと思える、好循環ですね。


一方、いいねが貰えないとやる気が出ない人もいます…。そういう人からすれば、「なんで褒められもしないことを続けないといけないんだ」と感じるでしょうが、実際のところ誰だって最初は評価されません。最初の段階で「評価されないからやめた」ってしてても、何も始まりませんよね。

そこで今回は、「評価されないと描く気が起きない」の解決方法についてまとめます。




●評価されないとやる気が出ない原因


僕は評価されないとやる気が出ないの原因は以下のどちらかだと考えています。

・そもそもそんなに好きではない
・評価されなければ意味がないと思っている

それぞれ説明します。


●実はそんなに絵が好きじゃないパターン


まず、一つ目の「そもそもそんなに好きではない」というパターン。


人間本当に好きなものなら、評価されなくてもやります。ゲームをしたり、旅行に行ったり、本や漫画を読んだり。別に評価されなくても続けますよね。

絵は娯楽と違い多少努力が必要ですが、それでも子供は好き勝手に描きます。本来、絵はそういうものであるにもかかわらず、「褒められないとやる気が出ない」となってしまうなら、どこかでお絵描きを勉強や仕事・アルバイトと同じように考えている可能性があります。


要するに「対価がもらえないならやりたくない」=「そんなに好きじゃない」ということです。


絵の仕事は好きじゃないとオススメできない


もちろん、「仕事として描く」というのも全くダメではないです。お金のために絵を描き始めて、イラストレーターになった人もいなくはないと思います。

しかし稀です。


なぜ稀なのかというと、イラストレーター自体が楽に稼げる仕事じゃないからです。納期は厳しいし、高収入でもなく、競争率が高い。その上、「絵を描く」という特殊なスキルまで要求されるし、仕事自体探しづらいので、トイレの清掃員やコンビニのアルバイトのように「辛いけどすぐ稼げる」ような仕事ではありません。むしろ「辛いのに稼ぎづらい」仕事です。おそらくウーバーイーツの配達員の方が遥かに楽に稼げるでしょう。

あるいはもし「自分だけのスキルが欲しい」ということであれば、電気・建築系の技術者やプログラマーを目指す方が確実性があります。


本来絵描きというのは、好きじゃないならあまりオススメできない仕事なんです。


すぐに諦める必要はない


ただ、だからといって「今すぐやめろ」とは思いません。

現在好きじゃなくても、最初に「絵を描く仕事がしたい」と思った理由がなにかあるはずです。


「ソシャゲが好きだから」「アニメをよく見るから」「会話しなくてもできそうだから」「オリキャラを作りたいから」「クリエイターがかっこよく見えたから」

何がきっかけだったかを、もう一度考えてみてください。もしかしたら、きっかけを思い出すことで、絵を描く気力が湧いてくるかもしれません。どんな些細なことでも、きっかけは大事です。僕も最初に絵を描きたいと思ったきっかけは「カービィの漫画に影響された」ですからね。


絵よりもやりたいことが見つかるかも


あるいは、きっかけを整理することで「絵以外の職業のほうが向いていることに気付ける」という可能性もあります。


お話が作りたいなら、漫画原作者や作家を目指したりもできます。キャラクターデザインがしたいのであれば、3Dを使っても似たようなことができます。ソシャゲが好きなら、ストーリーやゲームシステムに関わる方が向いている可能性もあります。

また、世の中にはアニメやキャラクターの解説動画、ゲームの攻略記事を作る仕事だってあります。絵の一次創作だけが仕事ではありません。


「絵が好きじゃなかった」としても、きっかけを思い出せば、それで何かに繋がるかもしれません。全てを諦める必要はないんです。


●「評価されなければ意味がない」と思ってしまうパターン


続いて2つ目の「評価されなければ意味がないと思っている」パターン。

これは自分の絵に対するやる気の問題というより「評価されないことが世間的にダメなこと」と感じてしまっている状態です。子供の頃から自分をダメだと思いながら育った場合や、評価が全てという価値観で育つと、こうなりやすいです。


やる気がないのではなく、評価されない状況に焦りを感じ、自分を責めてしまっていると言った方が近いかもしれません。優れたスポーツ選手でも、プレッシャーに押しつぶされ、スランプになってしまう人もいます。それに近い状態だと考えてください。


評価されるための方法を考える


この場合、すでに根付いた自分の価値観を変えるのは難しいです。

色んな本を読んだり、youtubeの動画などを見て「様々な価値観がある」と知るのは一つの方法ですが、価値観はそう簡単に変わる物でもないですから、まずは現実的な解決策を試すといいかもしれません。


おそらく、「評価されなければ」と考えてしまう人は、相当真面目な性格だと思いますから、その真面目さを活かして「評価されるための方法」を考えるのが良いと思います。


「画力」以外での評価軸を探す


ここでやりがちなのが「もっと良い絵を描かなければ」と考えることです。すでにプレッシャーでスランプ気味なのに、無理に絵に対するハードルを上げれば、ついには絵を嫌いになってしまう可能性もあり危険です。

なので、個人的には「画力以外の部分」で評価されるように努力するといいかもしれません。


たとえば、僕は昔毎日の練習風景をツイッターにアップしていたことがあります。これは、練習記録であると同時に、同じように練習している人に「やる気」をプレゼントしようと思って始めたことです。

もちろん、自分からも他の人の練習にいいねをしたりしていました。これは練習さえ続ければいいので、画力は関係ありません。下手でも他人にとって「毎日頑張っている、偉いな」と思われれば、少しずついいねが増えたりします。


自分なりの満足感を探していく


あるいは、シリーズものを作り、それをやり遂げること(継続)を評価してもらうという方法もあります。「1日1絵」みたいなのは良い方法ですね。

また、自分でグッズを作ってみたり、関連のイベントに出てみたりすることで、いいね数以外の評価軸を持つこともできます。案外自作のグッズを作ったり、ブースを出すのは満足感があったりしますし、出店しなくてもイベントを見て回ることでSNSとはまた違った、作品を作る面白さみたいなものが感じられるかもしれません。


こうやって、画力に関係のないところで評価される方法を考えられれば、評価されない辛さも少し緩和されるかもしれません。


●それぞれの「楽しみ」を見つけて欲しい


いずれにせよ大事なのは、自分なりの楽しみを見出すことです。僕の場合、描くことももちろん楽しいのですが、最近は自分だけの世界観を持てるということに楽しさを感じます。

だから、自分でグッズを作ったりイラスト本を作るのが楽しいし、SNSのメディア欄に自分の好きな雰囲気の作品だけを並べるのが結構楽しいです。


確かに評価も気になりますし、有名にはなりたいですが、それよりもまず自分を満足させることに重きを置いているので、評価されないからといって描く気がなくなるということはあまりありません。

絵を描こうと思ったきっかけを考えたり、画力以外で満足感を持てるものを探してみるというのは、そういう自分なりの「描く意味」を見つけるのに役に立つと思うので、ぜひ試してみてください。


今回は以上です。

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