貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol237 老舗店のよくある問題点は、若い人が入らない問題(求人)と、若い人が定着しない問題(若い層の離職率)ではないでしょうか?

 老舗サロンって、創業何年以上のサロンのことを指すのでしょうね?私が最近お会いした会社では、70周年を迎えられておられました。経営者の方とお話させて頂きましたが、本当に見習うべきことが多い素晴らしい会社でした。
 どれくらいから、老舗サロンと呼ばれるのでしょうか?30年なのか?40年なのか?50年なのか?定かではありませんが、私的には、30年以上経営されているサロンは、老舗サロンの仲間入りではないかと勝手に考えております。
 何かの記事でお見かけし、記憶が正しければの話ですが、30年以上続いているヘアサロンは、全体の0.02%程度だそうです。美容室一万軒に対して僅か2軒の割合だそうです。本当に僅かですね。
 老舗サロンとして、長く経営できているということは、地域のお客様から愛され、社員からも必要とされている会社だからだと思います。
 では、老舗サロンがさらに10年、20年~と続けていくためには、老舗サロン特有の問題点や課題を解決する必要があると思います。
 私自身も経営して30年以上になります。そこで、一般的な老舗サロンの起こりうる問題点をご紹介したいと思います。

①若い人が入らない問題(求人)と、
②若い人が定着しない問題(若い層の離職率)
です。
この問題を解決しないと、会社としては、衰退の一途をたどることになると思います。

では、だんだんそうなっていく老舗店の傾向をご紹介しますね。

1.古くからのお客様からの信頼は厚いが、客層がだんだん高齢化してきて、若い客層が減少傾向に…。
2.幹部がキャリアを重ねるていくと、流行りのスタイルから遠ざかる傾向に…
3.先輩方が流行りのスタイルを知らないと、若いスタッフから尊敬されない傾向に…
4.若いスタッフが流行りのスタイルを習得しても、実践する機会が少ない
5.古き良き伝統を守るのと、新しいものを取り入れる必要性の判断が遅れがち…
6.長くご来店頂いている地域のお客様が中心になり過ぎて、マーケティングに遅れをとってしまいがち…。(Instagram等のSNSの活用)

 この傾向が、増せば増すほど、老舗店の経営の苦悩が始まるのではなかろうかと思います。
 ですので、老舗店の共通の進むべき道として、古き良き伝統を守りながら、時代に乗り遅れないように、常に新しいことにチャレンジする必要があると思います。
 私も30年以上経営を続けていますが、一番気をつけているのは、若い客層の比率です。20代の客層が最低でも20%、できれば30%以上あれば、老舗店特有の若い人が入らない求人の問題と若い人が定着しない離職率の問題を解決できるのではないかと考えております。
 老舗店が若い客層を維持したり、増やしたりするのは、大変なことですよね。改善レベルでは、難しいですよね。改革レベルでないと、実現しないような気がします。
 長く美容室経営をされたい方に、ご参考まで…。

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