貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 170 行動に移すのが遅い幹部の問題 (大型店のお悩みシリーズ)第3弾

 店長の行動する早さは、お店の伸びるスピードに比例しますよね。かと言って、行動が遅い店長に「行動が遅い!」と叱責しても、言われたときはやりますが、言わなくなるとまた元の行動の遅い店長に逆戻りしてしまった!‥という経験はございませんか?

 第2弾では、その根本原因を解決するために、店長の行動管理(スケジュール管理)が必要であり、できるようになるためには、上司(マネージャ―等)のサポートが必要だという話をさせて頂きました。

 第3弾では、上司による行動管理のサポートのコツをお伝えさせて頂きますね。第2弾でもお伝えしましたが、行動管理とは?

1.自分がやるべきことを書き出して、

2.優先順位をつけて、並び替えて、

3.スケジュール帳に落とし込んで、

4.日々スケジュール帳を確認しながら行動に移す。

 一見、単純な行動に見えます。これができている人からすれば、『何でできないんだろう?』と首をかしげる方もいらっしゃるかも知れませんが‥

 私の経験値から言えば、この行動管理ができる人は、とても優秀で、デキる社員だと思います。30年以上経営していますが、初めからできている人は、1名しかいませんでした。(笑)しかもその社員は、元々美容師ではなく、他の業界から引き抜いた人でした。

 一般的な美容師さんは、手帳すら持っていない人が多いですね。(笑)最近ではそれが当たり前だと思っておりますが‥

 店長といえども例外ではなく、手帳を上手く使いこなしている人は、ほとんどいません。ですので、店長の担当上司(マネージャ―等)が、最初は手取り足取り、行動管理ができるようになるためのサポートが必要だと思います。

 先ずは、行動管理ができるようになるためには、ある2つの行動の習慣化が必要になります。それは、『手帳に書く習慣』『手帳を見る習慣』です。モバイルでも構いませんが‥最初はアナログの手帳の方が習慣化しやすいと思います。

  どちらにしても、普段の生活の中で、大事だと思った瞬間に『サッ』と手帳を取り出して、書き込んでいくという作業です。そして、とりあえずでいいので、やることリスト(to do list)に書き足す作業を習慣化できるようにします。それができれば、担当上司が店長と一緒に、やることリストに優先順位をつけて、スケジュールに落とし込んでいきます。つまり、一つ一つの案件に期日を明確にしていく作業です。

 期日とは、(開始日、期限日、報告日)のことです。行動力のある店長の場合は、『期限日重視』でも構いません。

担当上司「いつまでにできそう?」と投げかけて、

店長「〇日までにはできそうです」

担当上司「では、その日に報告してね!」

 通常はこのやりとりで大丈夫ですが、行動の遅いズボラな店長の場合は、『期限日重視』ではなく、『開始日重視』にするのがコツです。

担当上司「いつから取り組めそう?」と投げかけて、

店長「〇日から取り組めそうです」

担当上司「では、その日に報告してね!」

開始日重視ですから、行動が遅い店長には特に、効果的ですよね。

行動管理ができる店長は、『期限日』を『報告日』に‥

行動管理が苦手な店長は、『開始日』を『報告日』に‥

 これを1つ1つ期日を明確にして、スケジュール帳に書き込んでいけば、開始日重視のスケジュール管理ができるようになります。

お試しください。

 

 

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