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貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol241 『美容師を辞めて〜をしたいので、退社したいです』と言われたら…どう対応していますか?

 その時は突然やってきます。「すいません、お話があるのですが…仕事が終わってから、お時間取れますでしょうか?」と…。
 一日中気になって仕事にならない…そんな経験をされたことがございますでしょうか?「お話があるのですが…」は、経営者にとっては、恐怖の言葉でしかないですよね?(笑)

  案の定、退社したいとの事。会社のダメージが頭の中で浮かび、頭が真っ白になることもありますよね。

 退社理由を聞くと、本当の理由かどうかは分かりませんが、大きく二つの理由が多いように思います。

一つは、美容師をやっていく自信が持てない…という理由。

 この理由の場合の対処ですが、私的には、「大丈夫だよ!もう少し頑張ろうよ!」と、慰めの言葉をいくら並べても、あまり効果がないような気がします。

 全てのスタッフには当てはまらないとは思いますが、私のお勧めは、「やることは全てやって、それでも駄目なら諦めようよ。』と、期限付きで、最後のチャレンジを打診します。 

 その際、自信が持てない項目を全て箇条書きにして、一つ一つどう取り組めば良いのか?を話し合って綿密に計画を立てて、期限まで担当上司と、精一杯取り組んでいきます。

 期限付きの最後のチャレンジは、その辞めたいスタッフではなく、本当は、会社側の最後のチャンスになります。
 最後に、思い残すことがないように、命一杯二人三脚で取り組んで、それでも難しいようなら、そのスタッフに合う職業に転職しても良いと思います。

 大事なのは、会社側の絶対諦めない姿勢だと思いますね。

もう一つは、何か別のことをやりたい…という理由。

 「美容師を辞めて〜をしたいので…」と聞くと、頭をよぎるのは、『絶対成功しない…無理!』では無いでしょうか?すかさず、「美容師も中途半端なのに…考えが甘すぎない?」と言ってしまいがちですよね?
 私も過去、幾度となく言った覚えがあります。

 無理!と事実を伝えて、その結果、一人も考え直すスタッフはいませんでした。スタッフに『無理!』と言えば言うほど意地になって、逆効果なような気がします。

 先ずは否定から入るのではなく、美容師を続けるのも、新しいことにチャレンジするのも、どちらも応援するというスタンスを取って、冷静に相談に乗ることが、納得のいく決断ができる第一歩だと思います。※手遅れの場合が多いですが…

 美容師の魅力と、それを感じるだけの充分な美容師力(技術力等)がついていたかどうか?

 新しいことの魅力と、それを感じるだけの充分なスキルが身につきそうかどうか?

を一緒に考え、話し合い、ベストな決断は?

 美容師の魅力を感じるだけの充分な美容師力(技術力等)を身につけてみて、それでも美容師の魅力を感じないのであれば、新しいことに挑戦してみてもよろしいかと思います。

 二つの退社理由をお伝えしましたが、本当に残ってもらいたいのであれば、変な理屈をこねるより、『あなたといつまでも一緒に働きたい…』という思いを伝えた方が良い場合があります。
 しかも、多くの同僚、先輩、後輩スタッフから、『これからも一緒に働きたい…』という思いをぶつけた方が、効果的な場合もあります。

 色々お伝えしましたが、退社希望のスタッフが決意した後では、手遅れなので、早めに兆候に気づくか、定期的なキャリアプラン面談をして、早め早めに手を打つことが大事だと思います。
 如何でしょう?

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