貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol258 人事考課制度って、導入した方がいいの!?

 美容室経営で、人事考課制度を導入している会社は、多くは無いと思います。多くは無いですが、人事考課制度を上手に活用している会社もありますよね。
 一般的に、人事考課制度の目的は、社員の貢献度を公平に査定するために行われていることが多いのではないでしょうか?
 あらかじめ定められた基準によって社員を評価し、給与や賞与、昇進・昇格へ反映することを目的としている会社が多いと思います。
 一般的な美容室経営の場合の評価は、
アシスタントの時は、『技能による評価』
スタイリストになったら、『業績による評価』
この2種類の評価で、給料が決められてことが多いのではないでしょうか?
 ただ、よくよく考えてみますと、会社やチームへの貢献は、この2つだけではありませんよね?
例えば、
 ゴミ捨てやトイレ掃除、控室の掃除など、人の嫌がる仕事を積極的にしてくれるスタッフの評価は?
 いつも明るく元気に振舞い、店内の雰囲気やチームの雰囲気を明るくしてくれるスタッフの評価は?
 後輩の面倒をよく見てくれるスタッフの評価は?
 お客様への気遣いやおもてなしを積極的にして、お客様の満足度を上げてくれているスタッフの評価は?
 Instagramやブログ等を積極的に投稿して、サロンのブランディングに貢献してくれているスタッフの評価は?
 と、数えきれないぐらい評価してあげたい事がありますよね。
 『技能』や『業績』以外でのチームやお客様への貢献度も、できれば評価してあげたいですよね。
 そうなんです。私が思うに、人事考課の真の目的は、数字には表れないチームへの貢献度や、数字には表れないお客様への貢献度を明確にすることによって、より公平に、給与や賞与、昇進・昇格の査定ができるようになることだと思います。
 また、数字には表れない貢献項目を明確にすることによって、自社の理想的な社員像を明らかにすることができますよね。
 1.理想的なアシスタントの心構えや行動
 2.理想的なスタイリストの心構えや行動
 3.理想的な店長の心構えや行動
 理想的な心構えや行動を明確にすることによって、スタッフの教育に活かされ、やがて、会社の組織風土に繋がってくるのだろうと思います。
 何を大切にしている会社なのか?が明確になるので、理念や方針にあった人材を育成することに繋がりますよね。
 むしろ人事考課の目的は、ただ単に、給料の査定の道具としての位置づけより、成長サポートや教育や会社の方針をより明確にすることの効力の方が大きいような気がします。
 ちなみに、うちの会社の人事考課項目数は、新人やアシスタント項目が60項目、スタイリスト項目が60項目、店長項目が60項目ぐらいあります。
 人事考課制度を導入して20年近く経ちます。その間、少しづつ増えてきました。この人事考課項目が、育成項目になり、育成マニュアルになっています。また、ご要望等がありましたら、少しでも公表させて頂けたらと思います。

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