貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 179 言ったらやるけど、言わないとやらない幹部の問題(大型店のお悩みシリーズ)自立型店長へ育成するためには、口出しを我慢?!第3弾

 第2弾では、『指示待ち店長』から『自立型店長』に育成するためには、思い切って任せることが大切だとお伝えさせて頂きました。何を任せるのか?と言いますと、『やり方方法』です。やり方方法を任せることによって、店長に『自由』と『責任』を同時に与えることになります。それによって、店長やスタッフの遣り甲斐が芽生えてきます。

 優秀な経営者のアイデアの方が当然優っていても、店長やスタッフが「やらされている感」を感じるならば、良い成果が出ないことがあります。逆に、店長やスタッフのアイデアが若干劣っていても、店長やスタッフに遣り甲斐を持たせた方が良い結果をもたらすことがあります。

 とはいうものの、理屈では分かっていても、今まであまり考えたことがない店長にアイデアを求めても、あまりにも思慮の浅いアイデアしか出てこないことがありますよね。

 どう考えても結果が出そうにないアイデアの場合は、どう対応すればいいのでしょう?あまりにも酷いアイデアなので、ついついこのタイミングで口出ししてしまいますよね。私も堪え切れずに、ついつい口出しして、結局、私のアイデアを押し付ける感じになっていました。これでは、指示待ち店長からの脱却はできませんよね。

 では、どうすればいいのか?と言いますと、やり方方法には口を出さずに、『結果にフォーカス』していきます。結果にフォーカスするとは、どれくらいの勝算(見込み)があるのか?をヒヤリングしていきます。

 ヒヤリングの結果、あきらかに勝算度(見込み度)が低いと答えた場合は、本人の合意のもとで、もう一度検討し直すように配慮します。勝算度(見込み度)がある程度自信が持てるようになることが大切だと伝えます。自信が無い状態でスタートしても、ワクワク感が得られませんので‥。

 ここで大事なのは、やり方方法の口出しをせずに、再度検討をさせることですね。

 一方、ヒヤリングの結果、経営者から見てどう考えても結果がで出そうにないアイデアでも、店長が「勝算があります!」と答える場合があります。その時には、失敗覚悟で一度は思うようにさせてみることも大事だと思います。失敗を経験させることも自立型店長に育成するためには必要な場合もありますよね。

 但し、失敗から何を学んで欲しいのか?と言いますと、アイデアの反省ではありません。勝算度(見込み)の甘さの反省です。ここののポイントがズレますと、また同じ失敗を繰り返すようになりますよね。

 勝算度(見込み)さえ甘くならなければ、指示待ち店長からの卒業だと思います。自立型店長の第一歩は、勝算度(見込み)が甘くならないことだと思います。

如何でしょう?

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?