ライターがKindle出版を経験するメリット
1、2年ほど前から「Kindle出版するライターさん多いなあ」と思っていました。
そのころ、自分がKindle出版をするとは思っていませんでしたが、ひょんなことから〝月100万円稼ぐ〟をテーマにした電子書籍を制作し、公開する流れに。
この5月には、2冊目(紙も合わせると3冊目)となるKindleを出版しました。
WebライターにとってのKindle出版
Kindleは、著者の知識や経験をパッケージ化し、商品として流通させられる状態にしたものです。Kindleを出版することで簡易的に「商品をつくって売る」という行為を体験できます。
ぼくたちのクライアント(事業者)がやるような、自社商品を開発して販売し、販促して売上につなげる一連の流れを当事者となって遂行できるのです。
これは、ライターにとって大変な気づきを得られる行為です。
少なくともぼくは、自分の商品をもつまで「商品を売る」という感覚をつかめずにいました。もちろん、受けた仕事は全力で対応しますし、あたまを使って商品紹介~販売までの導線を考えていました。
しかし、どこか当事者意識に欠けており、それっぽい記事を仕上げることしかできませんでした。「自らも、クライアントと共に顧客へ商品を販売する一員なのだ」という自覚、そして緊迫感が足りなかったのです。
「売ること」へ真剣に向き合うようになる
自覚と緊迫感の不足は、インプットの足を引っ張りました。
セールスライティングをしていたときのことです。
「へえ、3つのNOTか」
「ふうん、PASONAか」
「このコピーでレスポンス上がったんだ」
なぜでしょう。いくら目で追っても脳内に染み込まず、つるりと滑り落ちていきました。
幾度、本を読み返しても、インプットの手応えを得られないのです。
おそらく、売ることへ真剣に向き合えていなかったのだと思います。
長らく「セールスライティングの型だけは何となく知っている」の状態から抜け出せませんでした。
が......
やはり、これも自らの商品をもつことで解消されました。
小さくても、商品と商品を売るためのビジネスモデル(仕組み)めいたものをもてば、売ることへ真剣に向き合えるようになります。
「この商品販売の構造はもしかして......」
「自身の商品販売にも応用できるのでは......」
「これで、より多くの人に価値提供ができそうだ」
良い意味で、お金の動き方への感度が高まりました。
何となくもっていた知識を、生きたノウハウとして扱える感覚と自信が芽生えてきたのです。
Kindle出版は小さな商品、小さな仕組みをもてる機会
話題を大きな流れに寄せてしまいましたが、そろそろ戻します。
前章にて述べた自身の体験から、ぼくは「小さな商品」をもってみることの大切さを知りました。
そして思ったのです。
いま一歩、視座が高まらず悩んでいるWebライターは、Kindle出版で小さな商品をもってみてはどうか......と。
世に出したKindleをブログやSNSで販促し、小さく仕組みを回してみることで、自社商品を販売するクライアントの目線へ近づいてみるのです。
おそらく「ああ、こんなに誰も見向きをしてくれないんだ」と知るところから始まります。
熱量を込めてつくった商品も、それを必要とする人への届け方を思案し、行動しなければ届きません。
「ダメなのかなぁ......」
そう思えるようになったころ、以前はどこか他人事であったクライアントの課題、気持ちをすこしだけ推し量れるようになっているはずです。
一歩、視座を高めるとは、そういうことだと思います。
さいごに
Kindleを勧める理由は、Amazonという大きな流通網の力を借りることで、いくらか〝最初の一つ〟が売れるまでの空白期間を短くできると考えたからです。
Kindleが嫌なら、ほかのやり方でも良いと思います。
※自分の宣伝です。
ぼくもまだまだ試行錯誤していますが、ありがたいことに出版したKindleは2冊続けてベストセラー&総合ランク100入りを達成できました。
どちらも実体験を交えつつ制作しており、そのまま真似できるような状態にありませんが、Kindleづくりの参考例の一つとして観察していただけると幸いです。
厳密には、書籍の中身を見なくても〝レビュー〟に重要なヒントがあったり。
大味ですが、Kindle出版まわりの流れは自身のブログ記事にまとめています。
≫ Kindleで自費出版(KDP)やってみた|まさかのベストセラー
売れる(と思われる)企画の考え方については、需要がありそうならまた別の機会に。
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