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半袖短パン小学生

劇場を出て知り合いを見掛けて、声は出さずに手を振って会釈だけして別れて、その後にものすごく走って帰りたくなって走りました。劇場はお客としてではなくて俳優として来たい、帰りたいなぁと思いました。


下北沢に行く時に僕は電車賃を浮かすために代々木上原から歩いていく。マスクをしていると眼鏡が曇る。

中野坂上デーモンズ第19回公演「で」を観ました。

どっちが客席なのかわからなくなるような舞台美術で最初は眼鏡が曇ってるのでマスク外せないから眼鏡外して見たら、向こう側に通路があるのか全然見えなくて、自由席でどこに座ればいいかわからないし、席を選ぶまで本当によくわからなくなりました。

人がたくさん、20人弱の出演者がいて、衣装が私服というか普通の服で、でもそこには赤、黄、緑、青、オレンジ、黒、白、ピンクと色んな色、色んな人間がいて、それは何か世界の多様性に感じられて、(※ 今電車で書いてるけど、電車の中の人は黒い服ばっかだね。)よかったです。半袖短パンとかもいて欲しいなとか思いました。

夏に「終わる」を観て「間」は上演中止で観られなくて、だから「で」を楽しみにしていて、「終わる」の方が人数少ないし、空間も小さく距離も近いからか、僕は「終わる」の方が一人一人の熱量が高く感じられて好きだった。でも西出の結さんが演じるメガネってのが「終わる」で演じていた脚本家っぽいこと言ってたのか、話が繋がってるのかなぁとか思ったら、なんか「間」もそうだけど、2020年〜2021年のデーモンズ全部観たかったなぁ。

「で」面白かったです。なんだろう。
言葉の概念みたいな奴らが言い争っていて、それはもう根源的な行為、やり取りな気もして。途中でこれもはや漫才じゃねぇのかとか思った。

緊急事態宣言が出て、20時までとなって、そしたらそれこそこっちが緊急事態宣言だと本当思う。

最後に観終わって、演劇したいと思った。

じゃあ「演劇したい」とか言うけど、「演劇を仕事にしたい」とかも言ってるから、そしたらそれは「仕事したい」と言ってるようなもので。でも「仕事したい」ってなんか違うなぁとか、信号待ちながら思って、子供が生まれたら、親になって、お父さんとお母さんになって、そしたらお父さんとお母さんって仕事なのか?と思ったらたぶんそれは仕事ではなくて、人生だろ、生き方だろみたいな。そしたら「演劇したい」ってのは「仕事したい」ではなくて、「生き方」「人生=演劇」みたいな。

そう語ってる。なんかインスピレーション?noteに書いてる。発信してる自分きしょい。本当きしょい。

まとめると「で」面白かったです。自分が客席なのか舞台上にいるのかわからん空間で自分自身今後どうなるのかわからなくなっていて自分が今どこにいるのかわからなくなりました。演劇やる。生きる。

がんばる。皆さまお身体にはご自愛ください。