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今朝の日経朝刊「人への投資 世界水準遠く」に思うこと

みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチのフジガッキーです!

既に関東は梅雨入りしており、ここ数日梅雨らしい日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今朝の日経新聞一面トップ
「人への投資 世界水準遠く」
「成長へ生産性向上急務」
「3年で4000億円 骨太方針決定」

こちらについて思うことを書いて見たいと思います。

まずは記事の紹介から

リード

政府は7日、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)を閣議決定した。岸田文雄首相が掲げる「人への投資」に重点を置き、3年間で4千億円を投じる。付加価値を生み出せる人材の育成がカギを握る。現状では日本の投資は官民とも先進国で最低水準。先を行く世界との差を埋めるのは容易ではない。

記事本文(抜粋)

社会人のリスキリング(学び直し)、デジタルなど成長分野への労働移動、兼業・副業の促進、生涯教育の環境整備などが課題となる。
デジタルスキルは職業訓練の講座の割合を今の2割程度から3割超に高める。転職が容易になるよう外部の専門家と相談しやすい体制も整備する。

女性や高齢者の働き手が増える一方で全体的な人口減少の制約があり、足元では労働力が頭打ちになっていることが影を落とす。デジタル化などに対応し、一人ひとりのスキルや生産性を高めなければ世界の成長から取り残されかねない。

骨太方針は既存の政策の延長線上にあるように映るメニューも多い。今後、企業の競争力や日本の成長力を高める実効的な具体策を打ち出せるかが問われる。

6/8付日経新聞朝刊より(太字は筆者)

えっ、具体策は企業任せ?

「人への投資」「成長へ生産性向上が急務」に関しては議論の余地はなく、とても重要なことです。政府が遅ればせながらも骨太方針の重点に掲げられたことにはとても意義があると思います。

企業が生産性向上を図るために「人への投資」を推進する。そのためには、「リスキリング(学び直し)」や「デジタルなど成長分野への労働移動」「兼業・副業の促進」「生涯教育の環境整備」だと。

これって、箱物行政の典型なのではないかと感じてしまいました。お題目は掲げた、中身は企業で考えろ的な。。。
「環境整備は行いますので、具体的な行動指針や数値目標等は各企業ごとに策定し、掲げた数値目標は必達するように。以上」

つまり、具体策は企業任せ?としか私には読めませんでした。

生産性向上のため人への投資で重要なこと

いかにやる気にさせるか

重要なことは、企業で働く従業員の方々を「いかにやる気にさせるか」、つまり、モチベーションアップにつなげられるかだと思うのです。

例えとして、
「馬を水辺に連れて行くことはできても水を飲ませることはできない」
なのだと思います。

キーワードは「幸せな職場」


『幸せな社員は(そうでない社員と較べ)生産性が31%も高い』
『カネ・モノ・地位といった地位財による幸せは長続きしない。健康・安全といった非地位財による幸せは長続きする』

「幸せな職場の経営学」(前野隆司著)にも書かれています。


「未来を築く、健康経営」(NPO法人健康経営研究会)より

こちらのピラミッド図は、2021年7月に深化版として定義が改訂された健康経営の概念図になります。
こちらでもわかるとおり、従業員の健康管理はもとより、現在では働きやすさや働きがい、そして生きがいの創出の先に、企業の成長や社会の発展があるのだということです。

こうした観点も盛り込んでいただけたらと、今朝の朝刊を読んで感じたのでした。
そして、一面トップ記事のすぐ隣には、
「言葉選びより改革断行を」

皆がぬるま湯につかり忍び寄る危機に対処できない「ゆでガエル」にならないかが心配だ。首相には「やりきる力」も発揮してほしい。

との論説記事も出ていました。まさに言い得て妙!


いかがでしたでしょうか。
関連として、これまでに投稿しました以下の記事もご参照ください。


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