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人が集まる仕掛けをつくる

みなさん、こんにちは。フジガッキーです!

昨日の投稿で、『2050年問題』

あと30年後には日本の居住地域の6割で、人口が半分以下となってしまうこと、さらにそのうちの約2割の居住地域が消滅のおそれがあるという、大変ショッキングなつぶやきをしました。

もう一度昨日の振り返りから始めたいと思います。

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◆「2050年問題」とは

下の図をご覧ください。これは、国土交通省国土政策局「国土のグランドデザイン2050参考資料」(2014年7月公表)から抜粋したものです。

緑色に塗りつぶされたエリアが2050年までに無居住化となってしまう地域を表しています。あと30年後には国土のこれだけの部分が無居住化してしまうのです。愕然としませんか!

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原因は、やはり人口減少です。

2010年対比で人口は24%減少、そして人口が半減以下となる居住地域が63%、うち非居住化、つまり消滅の恐れのある地域が19%もある

といった将来人口推計が国土交通省から示されています。

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◆ 小さな拠点づくり

同参考資料には、この問題への対応策としての基本戦略も示されています。

主な骨子は、以下のとおり。キーワードは「小さな拠点づくり」です。

① 中心集落には一定の人口が残る可能性があり、日常を支える機能を残せ
  るか否かがポイントである。
② 旧役場庁舎や旧小学校などを小さな拠点として、地域の実情にあった技
  術革新を取り入れ情報発信を行なう。
③ 地域資源利活用促進するために、中間支援組織の構築や一人多役型の人
  材育成や若者定住を促進する。
④ 日常生活の「守りの砦」としてだけでなく、雇用を生み出す「攻めの
  砦」として新たな価値を創造する。


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仕組みはとても理解できるのですが、ひとが集まる仕掛けが必要ではないかと感じました。

そこで、先週まで読んでいた本『実践ポジティブ心理学』(前野隆司著)に参考になる事例が出ていましたので、ご紹介します。

◆「芝の家」の場合

それは、東京都港区芝の住宅街に、港区と慶應義塾大学が協働で運営する「芝の家」というコミュニティ拠点です。


「芝の家」のコミュニティがうまくいったのは、ただ建物を建てて、コミュニティをつくってくださいというのではなく、人々が気軽に集まれるように縁側をつくる、みんなを見守り声をかけるスタッフが常駐しているなどの工夫がされているからです。
たとえば病院にお年寄りが集まるのだったら、病院と薬局の間にコミュニティ・スペースを設ければいいのです。そうすれば、病院での診察を終えた患者さんがそこに集まっておしゃべりをしてから、薬局に薬をもらいに行くという流れができます。つまり、必然的に人が集まります。
人が集まれば、会話が起こります。会話が起こればつながりが生まれ、そこから自己実現や自分らしさを発揮できるコミュニティが生まれます。
人が集まる仕掛けがあるコミュニティ・スペースができれば、ただ病院に通って薬をもらうという生活よりも、ずっと幸せな生活が送れるのではないでしょうか。

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いかがだったでしょうか。

現在私は、群馬県のある地域の活性化、いや存続に向けこれから動き出そうとしている、あるプロジェクトに参加しています。

群馬県も2050年問題は深刻な社会課題の一つです。

下の図をご覧ください。こちらも国交省「国土のグランドデザイン2050参考資料」からです。

ご覧のとおり、赤い部分の人口増加が見込まれているのは一部分の地域だけで、大半の地域が青色の「無居住化」地域となってしまうという、切実な状況にあります。

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なんとかしたいしなければと、熱い志を持った地元主体の社会活動家の方々と活動を始めています。活動状況については随時報告できればと思います。



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